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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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私はフリーハンドで直線を引くのが得意だと自負しておりますが、肝心なことを忘れておりました。

小さい頃からやっていた上達法を皆さんにお伝えしていませんでした。

結構役立つはずなので、厚紙とカッターナイフを用意してください。

まず厚紙にカッターナイフと定規を使って直線を引きます。

ちゃんと溝ができるまで彫るのが大事。

で、この溝をカッターなり鉛筆なりではみ出さないようになぞるんです。

特にカッターでやるとはみ出そうとしたときに強制的に拘束されて違和感を感じます。

この違和感が後に直線を引くときの勘として蓄積されるわけです。

上級編としてわざと直線からはみ出した線も一緒に作り、そっちに行かないようになぞるのも良い。

私はこれをやったからこそ、今の直線の技術があるんですね。
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微温湯並みにホットな夜にはキャットウォークがよく似合う。

そこへ焼酎を持ってきて踊る彼女を肴に杯を酌み交わせば、芳醇な香りに話も弾む。

聞いてくれるかミスタースミス。

雑音交じりの酒臭い親父の吐息が空気に触れては天へと昇り、星に見えるは心の迷い。

昨日の友人今日は敵、はてさて明日はどっちやら。

四方山話に花が咲き、薫る桜の色も褪せたか夜桜落ちて目尻に映るは浅葱色。

そりゃあ彼女は黒猫サァ!

神出鬼没の我儘気儘、彼女と言っても彼女じゃない。

シーイズントマイガールフレンド。

この薄暗い闇に溶けて、いつの間にか消えていってしまったあの日の憧れの塊か。

雨でも降ったら泣けもする、嗚呼雨でも降ったら泣けもする。

虚ろと闇夜を目で追う親父を後目に、こりゃあ本気で憑かれちまったと気が気でないのは又左衛門。

何しろさっきから飲み明かした焼酎が実は水だったとくれば、オチオチ酔ってもいられない。

このジットリと湿った暑さの中、ついにはブルブルっと身震い。

こりゃあいよいよ正気じゃねえぞ…んん?っと見詰めた先に又左衛門が見たものは!?

なんとまあさっきまで親父の大ボラだと決め込んでいたその虚空に浮かんだ綺麗なおみ足。

見える見えるぞ俺にも見えると喜び勇んで駆け出せば、少し進んでまずいと気付く。

さすがは素面の又左衛門、自分らァ月を見に家の裏の崖まで来たんだったなァ。

母さん、もう諦めてくれねえかな、あれからもう5年にもなるってのによ。

そりゃあ嬉しいよ、俺だって嬉しいけど、いっつもこんな再会じゃあんまりじゃないか。

母さん、会いたいならこっちに来ておくんな!俺だって会いたいよ!

終には泣きだしてしまった又左衛門でありました。

そうは言っても実際には狐か狸の類だったのでございます。

はたまた化け猫でございましょうか、道理でキャットウォークがお似合いだ。

この話、誰にも申すなと言いつけられてはおりますが、本日は皆様にご紹介。

尤も、今日の客人はアンタだけだがね。

簡単に口を滑らせる奴だと非難されるかもしれませんが、根っからの私の性分でございます。

今日もこうして話をしては、口を滑らせ奴に殺られちまったあの日を懐かしんでおりますよ…

でェー、あなたはこんな墓場まで何用で?
「戦慄?いや、それこそが歓喜だよ。」

そこにあったものは間違いなく恐怖だと認識したのだが、彼だけは違ったようだ。

意思を持たない人間の動き…いや、そこに意思があったからこそ、絶叫が聞こえたのだ。

動いたのは人間だったのだが、人間が動いたのではなかった。

降り注ぐそれの中を彼だけが、まるで洞窟を吹き抜ける風のように滑ってゆく。

ふと気付くと、既に足は動かない…私の足として存在していない。

そうか、決して例外に入ることができるほど、私は幸運ではなかったのだ。

彼はおそらく、初めから、いや、それよりもずっと以前から知っていたのだろう。

歓喜か…狂気じゃないか。

ほら、今度は私の手があんなところに
真っ黒い雲を見たことはあるかい?

もし見たとしても、決してそれに触れてはいけないよ。

そんな事そしたらどうなるか、私はよく知っているんだ。

私がそれをほんの少しだけちぎって口に入れたとき、一体何が起こったのか。

舌は弾け、喉は裂け、胃袋が破裂して体外に飛び出した。

一見雲に見えるんだけど、あれは雲じゃなかったんだな。

そのあと確かに見たんだ、無数の顔、苦しそうな顔をね。

あれはとても悲しい、とても苦しい、そういったものの集まったものだったんだね。

君は目が良いようだから、恐ろしいことにその雲を見てしまうかもしれないよ。

だってほら、私が見えているんだろう?
先週の火曜日辺りに、目覚めていたらどれだけ幸せだっただろうか。

昨日の講義中に、眠った僕を残して教室は血塗れになった。

今朝目覚めると少し熱があり、右腕が真っ黒に染まっていた。

いつもの通学路で、何か大きなモノを二人掛かりで担いで運んで行く人が大勢。

そんなことを気にしている時間もなく、右腕の叫び声に必死に耐えながら歩いていた。

朝食は食べてこなかったので、そこら中のモノが美味そうに見える。

そこから信号を2つ過ぎたところで、急に後ろから狙撃された。

見上げると空は澄みきった青空、足元は真っ赤な血だまり。

ボーっと空を眺めていると、右腕が語りかけてきた。

思い出した、奴を殺しに行かないと…
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