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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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様々な時間や様々な場所に私は存在したが、それらのどれ一つとして私に厳しくはなかった。

揉み込まれた鶏肉のように色を変え形を変え、様々な物を失って地べたに零れ落ちた。

ここは天国か、それとも地獄なのだろうか。

これまでの日々全てが私を過去最高の挑戦から遠ざけている。

これでいい、これまで通りでいいと、既に遺伝子に書き込まれてしまたのだろうか?

脳内には別の顔がある?

別の私がいて、その中にはまた別の頭脳が存在しているのだろうか。

ならば心地好い現状に身を任せている私の中で、それはもがき苦しみ続けているのか。

そうであるなら私の中の誰一人として、決して彼に痛くしないであげてほしい。

そこにいるのはかつてあの時間から切り離された過去の自分自身なのだから。

そうすれば彼は再び私となって生温い優しさを手に入れることができるだろう。

生温い優しさでなければ人を安心させることはできない。

そして彼の中に生まれる新たなる過去の自分を前にして、
彼は同じ選択をすることができるだろうか?

これが私の毎日である。
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この地で最も見つけづらい色は何色だろうか?

緑はそこら中に見えるし、青も水色も毎日のように見ている。

人のいるところに出れば黒、白、灰色など当り前のように見えるし、
そこから少し足をのばせば茶色だっていくらでも見られる。

夜になれば街灯は黄色く、トンネルではオレンジ色の光を見ることができる。

花々は紫色や桃色に染まり、目を楽しませてくれる。

そう考えてみると、以外にも代表的な色でありながら、赤色ってなかなか見られないな。

赤色が見てみたくなってきた。

でもよく考えたら別にどこにも行かなくたって、すぐにでも見られるじゃないか。

赤色が見てみたくなってきた。
私個人としましては、このような世界に住んでみたい。

朝はダブルベッドの上で目覚める。

布団は薄い青、水色ではない。

部屋の天井は無駄に高く、ダブルベッドを置いても頭を気にする必要がない。

階段を下りるとキッチンはすぐ隣の部屋にある。

洗面所では招き猫の貯金箱を上から叩くと水が出るようになっているので、顔を洗う。

ハブラシは好きなものが使えるように7色が専用のホルダーに並んでいる。

ジャーマンポテト味の歯磨き粉をつける頃には、キッチンからいい匂いが。

夜にセットしておくと決まった時間に調理を始めてくれるクックプロという商品。

キャベツの千切りの練習がしたくなったので、専用のスライド式自動千切り機を出す。

包丁をレールにセットしスイッチを入れると少しずつ材料を横に押し出してくれるので、
そのペースに合わせてレールの間を上下させるだけで千切りが出来上がる仕組み。

そうこうしているうちに料理が出来上がる。

朝からチャーハンを食べるのがポリシー。

ピーマンとニンジンとハムで彩りを整えるが、隠し味のモヤシのみじん切りがポイント。

これにより地味に食感が楽しめる。

食器は手洗いするのが習慣になっているので、入念に洗う。

窓際のサボテンに4日ぶりに水をやる。

このサボテンはサボテンにしてはやけに黄色いし、高さも10センチくらいしかない。

それでも毎年花を咲かせるし、ちゃんと生きてはいるようだ。

横には熊のオブジェ、これは青色をしていてサボテンとの色合いが良い。

部屋は無駄に広いのに植物はこれしかない。

そんなサボテンの孤独感を自分と重ねて、ボーっとビーズクッションの上に座る。

朝からこんなにゆっくりしているのは今日が休日だからなのだが、
テレビをつける気にもなれないのでとりあえずここは二度寝といこうか。
あ~ちょいワルモテカワオヤジになりたい。

そういえば最近のトレンドは純和風の大和魂溢れる男らしいな!

早速ふんどし一丁で町を練り歩くとするか!

遭遇した人々その一、専業主婦と思われる買い物帰りの女性は、私の姿を見るなり奇声を発し、
手にしていた買い物袋を天高く放り投げそのままの体勢で180度向きを変え走り去った。

遭遇した人々その二、犬の散歩をしているジャージ姿の男は、必死に視線をそらしていたが、
連れている犬は私に興味があるのか、必死にこちらに走り寄ろうとしている。

彼は犬に呼び掛けるなどして何とか注意を私からそらそうとしていたが、
犬の股間は完全に滅!波動拳!!だった。

※滅!波動拳!!は自主規制であり、そのような状態が存在するわけではございません。

遭遇した人々その三、警官のコスプレをした二人組が私のもとへやってきて取り調べを始めた。

私はどんなプレイだ?と思ったが、ひとまず面倒くさいことにならないために従うふりをした。

するとなんと彼らは交番がこの近くにあるので一緒に来てくれという。

そこまでのリアリティは求めていなかったので断るが、半ば強引に任意同行を求められた。

仕方なく従うと彼らはちょうど交番に誰も人がいないのをいいことに勝手に上がり込み、
机の中から資料をこれまた勝手に取り出して本当に私の取り調べを始めようとしている。

これでは本物の警官が帰ってきた時私も共犯と疑われかねないので逃げることにする。

こう見えても私の足はその辺の人間に比べてとても速いので勝負にすらならず、
無事厄介事に巻き込まれる危険を未然に防いだと思ったのだが、
なんと相手はパトカーまで無断で使用し私を追いかけてきた、これはもう犯罪である。

私はなんとか彼らの注意をひき、警官が帰ってくるまでの時間を稼ぐことに。

パトカーに追いつかれる直前になって間合いを計りボンネットの上に飛び乗ることに成功。

しかし体勢をコントロールしきれず、ボンネット上でM字開脚をしたまま数キロ走行する。

焦った私は右手でサイドミラーを掴み、そのまま遠心力を使ってつま先で窓ガラスを破壊。

鋼鉄に勝るとも劣らない硬度を持つ私の右足をもろに食らった警官の頭は吹き飛び、
隣の警官にアンパンマン!新しい顔だよ!を食らわせた。

パーツチェンジは成功したらしく、もう一人の警官の頭は反対側の窓ガラスを突き破り、
フレッツ光プレミアムにも勝る速さで等速直線運動をしながら地平線の彼方へと消えていった。

しかし私は大変なことに気付く。

しまったこいつは今車を運転している。

コイツの頭が無くなってしまえば車はコントロールを失い、事故が発生してしまうではないか。

見ると目前には崖が迫っていたのだが、もうどうすることもできない。

誰もが死を覚悟したその時、向こうからものすごいスピードで頭が飛んできて、
警官の首にピッタリとくっついた。

これで助かる、私がそう確信したのもつかの間、彼はこう言った。

「私、車の運転できないんです(汗)」

よく見るとそれは飛んでいった警官の頭ではなく、各地でのピンボールを経てやってきた、
全く知らない人の頭だったのである。

彼は思いっきりアクセルを踏み、車は崖から勢いよく飛び出したのだった。

車道からガードレール越しに宙を舞う車を見送った私は、「遊びもほどほどにな」と言い残し、
哀愁のこもった溜め息を吐き捨て、その場を後にするのであった。

うん、俺のハードボイルドなアクションにより、これはファン急増間違いなしだな!

全然モテカワの要素が無かったことに気付き、慌ててアイプチを買いに行く拾人だった。
思い出したくもないあの日、私は口の中にいました。

目が覚めた時は少しだけ暖かい、気持ち良いような気がしていましたが、それは勘違いだった。

ただひたすら、ジメジメと生臭い空気が暗闇の奥から噴き出してくる。

自分でもなぜこの場所にとどまっていられるのかと思えるほどぬめぬめとした赤黒い視界。

一刻も早くここから抜け出したかったのですが、動けばさらに下に落ちてしまうかもしれない。

その先に何が待っているのか、私は知っているわけですから、動けません。

周囲を取り囲むギロチンの行列、不規則に上下している。

もう終わりだと自殺を決意したその時、ものすごく汚い粘着質の液体が湧き出してきて、
私もその液体と一緒に外へ放り出されたのです。

私はそのまま、地面へと落下して死にました。
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