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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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家に帰ってシャツ脱いでたらコンコンってノックみたいな音が聞こえてさ。

で、とりあえず玄関まで行ってみたんだけど覗き穴からのぞいても誰もいないんだよ。

気のせいかなと思ってとりあえずさっきいた部屋まで帰ってみた。

やっぱり何もないな、と思うわけもなく、凄まじい気配を感じてとりあえず押し入れの方を見る。

押し入れが開いてて、よく見ると何かの目が見える。

体長50センチくらいのリスザルみたいな目を持ったネズミみたいな生き物が。

…ってなったらどうする?

ちなみにそいつは、明らかに悪魔ですよ。

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もし蛇口をひねってとんかつソースが出てきたら、その日は楽しいことが起こるだろうな。

大混乱、産業的にも危機が訪れることは間違いない。

ただし、その日とんかつは売れる。

まあそれはおそらくみんなが明日になったらまた水が出ると信じているからで、
結局そんなことはなくて日本は滅びるんだが、その日間違いなくとんかつは売れる。

食肉加工業界はその日に限っては牛・鶏等を捨て豚肉に走るので、
豚肉嫌いにとってはまさに悪夢の一日となる。

しかしどうだろう?

…とんかつさえ売れれば、それでいいと思わんかね?

って言ったら焼鳥屋の主人に殴られた。

薬飲んで寝♪

薬飲んで寝♪

薬飲んで飲んで飲んで薬飲んで寝♪

薬飲んで寝ッ♪

薬飲んで寝ッ♪

薬飲んで飲んで飲んで薬飲んで寝ッ♪

なんでしょう、これらの文章から、とてつもない恐怖を感じました。

彼はもはや首があらぬ方向に向いた状態でこれを歌っているのではないでしょうか?

このままではエクスクラメーションが現れる日もそう遠くないと思われます。

しかし、とんでもない萌えキャラ。

彼女は緑色のリボンで飾られた、小さな箱の中にいたんだ。

小さいといっても人間が入るには小さいと考えるのか、その辺の問題はあるだろうが。

少なくとも僕にはあまり心地の良いものではなかった、外見のことだ。

外見、様…様子と言った方がいいのかもしれない。

箱の中に彼女がいるという事実は昨日この目で確かめて以来だが、
それでもまだその中には彼女がいるだろう。

もしかすると箱にはすごく小さな穴があいていて、
箱の内側からはこっちが良く見えるかもしれない。

でも今、僕には彼女を確認する手段がない。

箱の蓋は簡単に開けることができる。

僕自身の意思はそれを頑なに拒んでいるというわけだ。

僕が、あるいは周囲の人々も巻き込んで、人間が作り出した資格だ。

といっても、人間が作り出していない資格なんてものを探すのはとても難しい。

それはそれとして、小規模な創作物を表現する場合はこのやり方でいい。

蓋を開けると僕の腕が吹き飛ぶだとか、半径1キロメートルが木端微塵になるだとか、
そんな超常現象が起きるとはだれも思っていない。

しかし、それでもある意味超常現象は起きる。

そこに今まで当たり前のように存在していた雰囲気が消える。

それがとても悲しいことのように思える抽象的世代の人々なんだ。

だから箱の前に座って、誰か関心の無い人が箱を開けるのを待っている。

もしくは彼女自身が食事でもしに外へ出てくるだろうか、この前のように。

彼女の姿はとても美しいんだ。

僕を支配する理論めいた野性だ。

あるいは夜の帳を思うように、その腹に頭の重みをまかせてみたい。

それとも手をつなぐということに何らかの意味を見出すのか。

全ての可能性をも考えつくせるような気がした。

でも箱は決して開けない。

そこに彼女がいたとしても、あるいはいなかったとしても。

僕の前には今、彼女の入った箱があるから。

別に何かこのままじゃいけないような気がしたわけではないんだが。

とりあえず部屋の模様替えをしてみた。

東にあったものを西へ。

そして西にあったものは捨てた。

不思議なものでその途中に2年前になくしたゲームのディスクを見つけた。

こういうことがあるから、たまには部屋を片付けてみるのもいいものだ。

一時期は本当に学校・睡眠以外の時間のほとんどをこのゲームにつぎ込んだものだが、
見つけたからといってもうやる気もそれほど残ってはいなかった。

正直こういうのはどうかと思う。

何十時間とつぎ込んだものにもはや興味もないという状態。

これがどれだけ虚しいことかは実際に体験してみればよくわかる。

あの一時期の執着は一体何だったのか。

そのときは「それがなければならない」という感情に突き動かされて、
本当に後の人生に影響してくるようなものなのかなんてどうでもいいとさえ思っていたのに。

今ではこのゲームをまた始めることはとても大きな無駄なのではないかと思えて仕方ない。

もちろんそれだけ人生の時間を費やしたゲーム、捨てるなんてことはしない。

だが、もうこのゲームが起動されることは一生ないかもしれない。

どうせならすぐに飽きてしまって売ってしまうかそのまま放置していた方が良かったかもしれない。

こうしてアパートまで一緒に連れてきておいてこのザマだ。

理不尽と言わざるを得ないだろう。

それでも見つかった時に嬉しかったというのは間違いではない。

今回見つかったことで何かの拍子にまた始めるということもなくはないということだ。

俺はそれだけ物を大切に思ってしまう。

だから今回も部屋掃除とは書かずに、模様替えと書いた。

つまり、今回の移動で捨てた部屋の西側にあったものとはただのダンボールで、
実は捨てたものなんて何もなかったということだ。

…いい加減物を捨てられる人間になりたい。
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