感覚

最近雨の日が多くなってきました。

雨の日は最悪です。

気分が下の方に歩き出すからです。

一度下に向かって歩き出した気分はいつ走り出すかわからないのです。

走り出したら終わりです。

誰でもその走り出す手前で自分の腕の力でなんとか耐えているに違いないんです。

そんなことをしてもいつまでたっても折れないだけの腕の力が必要なんです。

腕にすべてを任せているかのような話の流れですね。

でも腕っていうのは自分の肩から生えている二本の腕のことなんでしょうか？

そんなことは違うということくらい誰でもわかります。

走り出すのは自分ではないことも誰でもわかるんです。

これはつまり何かを何かで言いかえるということです。

雨の日が多くなったのは自分の心の問題なんじゃないでしょうか。

雨なんていつも降っていたのに自分が勝手に晴れだと決めつけていたんだと。

それは悪いことじゃないですけどね。

むしろ今まではその方が自分にとって良かったんです。

とても良い人生だったと理解しています。

これまでの人生に満足したからこそ人はその先へ進むことができるんです。

ところが雨は降り続けたのです。

せっかく外へと歩き出そうとしたものが家の中に閉じこもることを選んでしまったのです。

この雨はそう簡単に止むことはありませんよ。

なぜならこの雨に自分の体が慣れてしまったからです。

慣れるということに悪い印象を持っている人は少ないですよね。

でも本当はとても恐ろしいことなんですよ。

慣れるから基本を忘れるんです。

勝手に自分の活動範囲を広げようとしてしまうんです。

勝手に決め付けるようになるんです。

勝手に許してもらえると思いこむんです。

勝手に起こることなんて本当は何もないのに…

慣れは自分の変化に対して鈍感になることとも言えますね。

鈍感になったから勝手なんて言葉を使うんです。

それは諦めですよね。

人間は自分勝手だなんて考え方は諦めでしかないんですよ。

雨が止むまでもう少しかかりそうです。