忍者ブログ
虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

人は変わる

と、私が言ったとき、貴方にはどのような意味で解釈されただろうか?

「人はいくらでも変わることができる」と考えた人は心が奇麗な人だ。

「人は変わってしまう」と考えた人は現実をよく見ている人だ。

ここで、各人にとってどちらを選んだ方が正しいのかという問題が残るが…

まあとりあえずこれは置いておこう。

さて、この世のあらゆる人間は絶対に変わることのないものを持っている。

突き詰めていけばそんなものはないのだが、今回は一般的なレベルで話すということだ。

私も例外ではないということはこれまでの記事を読んでもわかるだろうが、
例えばこの記事のレベルで言うなら絵を描くという趣味は不変だ。

その他にもこれまで私が行ってきたこと、さらに私の中だけに限定するなら、
私が見たもの、聞いたものなども不変と言えるだろう。

しかし、このレベルだったとしてもこれらが不変であることの根拠とは何なのか?

それは今を生きる人間の意思でしかない。

現時点で生存している人間が認識し、解釈した結果・形態が候補となり、
その中でも数多くの他人の賛成を得ることができたものが事実となる。

これは具体例を挙げなくても理解できるはずだ。

つまり社会における事実というものに、不変は約束されない。

数多くの人間の目撃や映像としての記録といったものでは不変を手に入れることはできない。

なぜなら、人は変わるからだ。

目撃者全てが死に、その事実がその後の世界にとって障害にしかならなくなった場合、
その時代を生きる人々は日々の思考においてその事実を何度でも忘れ、
最終的には事実ですらなくなる可能性も考えられる。

事実ではなくならない可能性とは、つまりそれを覚えていることで利益が出る場合だ。

例えば戦争における自国の罪などがこれに当たる。

まあこれは詳しく言えば覚えていないことで不利益が生じる場合なのだが、
そもそも戦争を経験していない者に戦争の恐ろしさ知ることは不可能。

どのような言葉が戦争体験者の口から語られようと、効果の範囲は狭い。

これは言葉が意思ではなく、情報でしかないからだ。

情報に対する解釈は無限に存在し、それは各自の独断で一瞬のうちに構築されてしまう。

より鮮明な形で後世にその恐怖を残すなら、戦争の中を生きた者の意思を作ることだ。

だがそれは現代社会においては適切な方法にはなり得ない。

なぜなら、例えば戦死した人々の遺体を加工してはく製にし、博物館に飾るなどの方法だからだ。

それも一か所や二か所ではない、さらにこれを強制的に見せる必要がある。

そんなことをすれば、中には嘔吐する者や、精神病に陥る者が出るかもしれない。
ただ、かつて実際にそれを見た人たちが戦争なんて二度としたくないと思ったのは想像できる。
今の社会ではそれ自体が道徳的に否定されるだろう。

だが、これはメディアにおけるポルノの規制と同じで、時代によって変わるかもしれない。

なぜなら、人は変わるからだ。

しかし、私自身、ここで挙げた方法に賛成するわけがない。

現時点でそんなものがなくても私を含む多くの人々が戦争を否定しているからだ。

その意志は弱小かもしれない。

真の悪人が現れたとき、ついには打ち破られてしまう危険性がある。

しかし、真の悪人などいないと考えるのが当然だ。

なぜなら、人は変わるからだ。

さて、今回は3回に分けて同じ言葉を使ったが、ニュアンスはすべて違っていた。

つまり、私と同じ思考をするなら、一つの言葉で全ての可能性を考えてほしい。

実際に存在するかしないかは別としてだ。

もちろん「独立」と併用すること。

「独立」は理解できない人もいるだろうが、こう考えてみてはどうだろう?

一つ目の文章を書き終えてから、次の文章を書き始めるまでにどれだけ時間がかかったか。

最初は自分の意思だったかもしれないが、次からは記事を成立させるための装飾かもしれない。

毎日更新でもない限り、この問題が起こることはあまりないだけに理解者も少ない…

…ちなみにこの記事の方向性も途中で変わった。

はじめは一般的な観点から不変なものを挙げようとしていたのに、
途中からの流れは話題の範囲を絞り過ぎている。

正確に言うなら、それが起きたのは不変の根拠を考えたとき(一般的と定義してすぐ)だが。

自分の意見をまとめ、熟慮した後に記事を書いたならこういった問題は起きない。

つまり、今回私が言った「人は変わる」という初めの一言から既に装飾だったわけだ。

それに気付いてしまった以上、もはやこの記事に私の意思はない。

…いや、この記事中で私は語ったじゃないか。

本人の口から語られた言葉が情報でしかないのなら、
本人の口から語られてすらいないこの記事は何だ?

当然、情報にしかなり得ない。

情報に対する解釈は無限に存在し、それは各自の独断で一瞬のうちに構築されてしまう。

それでもあえて言おう、それが今回の結論だからだ。

陰陽座は好きです、9月発売のアルバムも楽しみです。まさかこれが言いたかっただけなんじゃ…
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
必読・重要記事
新基(FAQ)

密集(コメントへの返答)

空言(掲示板リンク&使い方)

共感(カテゴリー解説)

拾人(管理人について)

総括(まとめ@wiki)
更新情報
総括」最終更新日:2014.03.09

年表」最終更新日:2012.09.17

分別」最終更新日:2012.10.09

評漫」最終更新日:2013.03.03

其肆」最終更新日:2013.03.03

七二」最終更新日:2013.03.24

柱線」最終更新日:2015.02.01

替歌」最終更新日:2016.08.14
ブログ内検索
過去アーカイブ
2018
01 02

2017
07 10 11

2016
01 02 03 04 05 06 07 08

2015
01 02 12

2014
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2013
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2012
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2011
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2010
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2009
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2008
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2007
09 10 11 12
新着コメント
[02/18 わらもこと]
[06/15 拾人]
[06/12 s]
[10/23 ブラッディX]
[08/11 拾人]
最新記事
(02/10)
(02/04)
(02/03)
(02/01)
(01/31)
(01/30)
(01/29)
(01/28)
(01/27)
(01/26)
(11/28)
(10/25)
(07/08)
(09/25)
(09/08)
(09/04)
(09/01)
(08/23)
(08/11)
(08/07)
プロフィール
HN:
拾人
性別:
男性
QRコード
アクセサリ
忍者ブログ [PR]