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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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このブログではたまに自分のことを変態だとか変人だとか書くことがありますが、
最近ふと思うことがあります。

変人の定義とはなにか?

「おかしい」という感覚の基準は集団において少数派であることじゃないかと思うんです。

…特にこの国では。

確かに今まではそうでした。

みんな同じ環境の中で育って、それが義務教育ということで年齢ごとにまとめられた状態。

同じ環境で育った人たちが同じような思考を持つことはそれほどおかしいことではないですよね。

例えば、大阪に住んでいて阪神タイガースが嫌いだと言えば、
たちまちアイツはおかしいと言われ始めることでしょう。

僕も小学生だった頃はそんな集団の一部であることに抵抗も嫌悪感もありませんでした。

でも中学生になって思ったんです。

この人たちの中に僕が本当に興味を持てる生き方をしている人はいないのではないか?

なにか根本的に周りの人たちと違うような気がしてきたんですね。

ただでさえ集団に依存する傾向のあるこの国で、僕は集団でいることなんてどうでもよかった。

集団の中にいてもいいんです、ただ、その中にいても和を乱すようなことを平気でする。

なにかおかしなことがやってみたいと、漠然と考えていました。

それが絵を描くということにつながったのではないでしょうか?

普通の人の立場に立って見たら、好きな人と一緒にいたり、周りのみんなと遊びに行ったり、
そういうことに使うべき時間に一人黙々と絵を描いてるなんて意味がよくわかりません。

正直ある程度認められることが約束されてないなら、無駄なことをしているだけだと思います。

でも私の観点から見ると、それは違うんですね。

私は絵を描くことに対する欲求があるんじゃないかと思うんです。

人を驚かせたり褒められたりすることを目的とすることはあまりありませんが、
テスト勉強だとか、食事をとることよりは絵を優先させたいと思います。

この二つはやらなければ自分の人生に関わってくるものですけど、
そんなことは分かってるんですけど、根本的にわかってないんですね。

絵を描きたいときに描けないなら、絵なんてもう描かない方がいいです。

これは個人的な趣味のはずなのに、それで悪性のストレスを感じるなんてどうかしてます。

だから、その対策として私は絵の優先順位を自由に変えることができるように設定しました。

何か他の用事がある時には、絵の優先順位を下げることができる。

こうすることで私は絵と共存することができるようになったわけです。

そうでもしなければ、絵は私を殺しますよ。

…話を戻します。

そんなことができたのは、この中に自分の望む人はいないと思っていたからに違いないんです。

そして、高校生になったとき、始めてそう思える人間に出会いました。

彼とは今でも年1、2回程度は会いますが、一言で言えば、
「僕をより変人に近づけた人物」ですね。

そういえば中学卒業までの時点で僕の中にあった特異性は、
まだ常識という檻の中で囚われている要素にしか過ぎなかった気がします。

ボトルシップをご存知ですか?

ガラス製のビンなどの中に船の模型が入っているというものですが、
私の特異性はその船、ビンを抜け出す形は持っていても、自ら抜け出すことはできない。

彼はピンセットだったのでしょうか。

いや、それだけの人間ならまだたくさんいるでしょう。

彼はビンの入り口を広げる力を持ったピンセットだったのです。

これによって、船がビンを抜け出した後もビン自体は壊れずに残った。

常識が消え去ったのではなく、特異と常識が独立した。

ここで、「楽園」は私のことを書いた記事であると仮定して考えてみます。

殻の中を抜け出したローサ、しかし、今度は殻の外が楽園になりました。

つまりそれは、船が常識というビンの中を抜け出したが、内と外が変わっただけで、
もとからそれらは一体だった、そして、今もつながっている、と考えられます。

ただ、その入口(ローサにしてみれば出口)はとても小さく、自分では抜け出せなかった。

そこに穴が開いたわけですが、それは殻だったからで、
今でも殻の内側が残っているという状態は、ビンが壊れなかったということ。

ここで質問ですが、ビンを抜け出した船は、ビンの中に戻りたいと思うでしょうか?

私の考えでは、絶対に戻りたくないし、戻らないはずです。

なぜなら今まで楽園だったものは、閉じられた環境の一部に過ぎないもので、
今目の前に広がっている環境こそが本当の楽園だと気付いたからです。

そう考えると、「楽園」は私のことを書いた記事だったような気がしてきますね…

…話を戻します。

ビンを抜け出した船に、再びビンに戻る機会が与えられたわけです。

大学生活は、私にとって相当な影響を与えた。

この地には他者との共感を望んでいない人間が多い。

環境も違い、年齢も違い、何もかもが違う人間たちが各自の意志で集まっている。

そんな環境において、どこに「おかしい」なんてものが存在するんでしょうか?

存在するとしたら、他者の意見を否定する言葉としてだけではないでしょうか?

集団における感覚としての「おかしい」なんてものは、多分ここにはないんです。

もうすぐ船は完全にビンの中に収まってしまうことでしょう。

ただし、今回用意されたビンは前回のものよりもかなり大きく、環境も整っている。

私はもうそのビンを抜け出すことを考えなくなるかもしれません。

変人達の中における変人はもはや変人ではない。

ハッキリ言う、俺に言わせれば、お前らみんな変人だ。

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