脚色

私の理想の暗海には、百を超える星々が競って輝き合い、
私の脳内の暗海には、数十もの星々が自らの誕生を待ち望み、
私の現実の暗海には、この度１１個目の星が解き放たれた。

理想というのは現実に近づくほど、その残酷さをより鮮明な形で私に投げかけてくるのです。

私もその暗海で踊るたった一つの生命にすぎないというのに。

その暗海を、私だけの暗海へと生まれ変わらせる楽しみを手に入れられたことは、
もはや誰をもってして偶然と断定することができるだろうか？

私は躊躇いなく必然と断言させてもらう。

私を作った環境を作る私。

やはりその作品の中には、どこかに私自身が存在することになるのかもしれない…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拾人著「暗海彩星と私 2008」より

さて、まさか枠作りだけで火曜日が終わってしまうとは思いもしませんでした。

いや、正直それくらいかかるとは思ってたけど、本当にかかるとは…って感じかな。

ついでに今のところ今回の展覧会に出すことが決まっている全ての絵を部室に置いてきた。

今のところ何も問題なく進んでいるので、この先何か起きるのではないかと心配だ。

誰かがこけて絵の上に着地とかね。（一刻も早く乾いてくれ！！）

あと、木枠のテンプレートを作った。

これに合わせて木材を切ればちょうどいい長さになるという。

実は今までも何度か作ってたんだけど、悉く廃材扱いされて捨てられてた…

今回はちゃんとそうならないための工夫をしておいたから大丈夫だろう。

そして、今日思いついたことの中で一番言いたかったこと。

君達が暗海彩星の良し悪しを判断するのは、まだ早すぎる。

暗海彩星についての話が美術部内でたまに出ることがある。

そうなったとき、大抵１度は誰かの口から漏れるセリフにこんなものがある。

「この絵がこんな色だとは思わなかった。」

そんなことで今から全体を判断してもらっては困る、というよりは、それで判断できるはずがない。

私の中ではすべての絵に役割があるわけで、中には他の星と関連性のあるものや、
ある程度のまとまりごとに（前にも似たようなことを言ったので省略）

つまり、全体を通して１つの作品と見ている私の描く「パーツ」を見て、
まだ１割も完成していない段階で、一つのパーツの色さえ予想できないような人が、
なんの評価をできるのだろうか、ということが言いたかった。

…ツッコミはご自由にどうぞ。

この文章を僕が僕じゃない誰かだったとして読んだら、ツッコミどころが満載だわ。

例えば、確かに予想できてなかったけど、そもそも作品を否定してないし、とか、
予想ははずれたけど、私の想像してた色の方がよかったし、とか、
一番わかりやすいものでいうと、「お前が早く描けないのが悪いだけだし」とか。

二個目は見当違いだが、それ以外は返す言葉もございません。

なんでかって、別にお前の想像した色の方が良かろうが、これは俺の作品なんだよ。

そんな文句をつけられないほど１つ１つのパーツにこだわれば？

…その考えは大変結構ですが、それだと生きているうちに完成しませんね。

無～理～だ～　無理ーだ～　僕の実力で～は～♪

そんなことをダラダラ考えていたそのとき、良し悪しの判断についてこう思ったわけだ。

現時点で私はこの暗海彩星に当たって様々な種類の絵を描いている。

有る人が嫌いだと言う絵も、別の人から見れば好かれるかもしれない。

そして、全ての人が好きな絵を見つけられるような作品にすれば、
それは誰からも好かれる作品になるのではなかろうか？

みんな１つは好きな絵があっても、同時に２、３個嫌いな絵があったら意味なくね？

…俺やっぱり自分のためだけに描ｋ（ｒｙ