背景

背景の必要性を強く感じました。

サークル紹介冊子なるものの原稿を書いていたんですが、
風景画をその中に描いてみたんです。

もちろん完全な空想の産物ですがね。

俺、実際に存在しない風景なら描いてもいいかも。

写真をもとにした風景画もしくは模写の向う先は完全な複製ですけど、
オリジナルの存在しない風景画が向かう先は世界創造じゃないですか。

なかなか哲学的だと思うんですが。

それに、結構な技術力が必要とされます。

下手をすればすぐにツッコミどころができてしまいますからね。

簡単な例では、この木の方が手前にあるのにあからさまに小さいよねとか、
なんでこの木だけ影がついてないのとか。

いやしかし、ここまで考えてみると風景画というのは隅々までこだわりたい人、
まさに僕のような人間に合っているのかもしれません。

ということなんですが、こんな考えが突然生まれたのにはワケがあります。

油絵の具…数えてみたら現時点で３５色あったんだけど。

これだけ買ったら風景画も描きたくなると思わない？

青い木とか黄色い岩とか面白そうじゃない？

しかもそれを限りなくリアルに近づけていくわけですよ。

１枚くらい描いてみようかな…

と、余裕があるわけでもないのに新たな思いつきに気を取られて両方が中途半端に終わるんだ。

「暗海彩星」シリーズは、今までのノートの切れ端に鉛筆で描いてたものとはわけが違う。

まずお金、これは絶対に言えることだが、このシリーズに費やした絵の具は、
このシリーズを完成させて初めて確たる目的のために使われたとすることができる。

そうでなければ、それこそゴミ袋の中に垂れ流したのと同じだろう。

数万単位でゴミ箱に捨てるなんてバカが今の時代どこにいるというのか。

もう引き返せないところまで金をつぎ込んでしまったんだよ。

正直、プレスリー買えますよ。

…PS３のことね。

これ、PS３の名前が出だした頃から言ってて、２ちゃんねるとかで自然に流行ると思ってたのに、
未だにほとんど誰も言ってない気がする…プレツーと何が違うのだろうか。

そして時間、この一年に限定すると、かなりの時間をこのシリーズのために使ったはずだ。

なぜならば、みんな基本的に１度の展覧会に１枚の絵を出すというパターンなわけだが、
僕の場合は１度につき数枚というパターンを確立してしまった。

実は前回の展覧会でそうなったわけであって、それ以前は１枚しか出していなかった。

出していなかったというよりは、作業の方向性を間違えたせいで出せなかったというべきか。

下書きばっかり描いてたから色塗り間に合わなかったんだよね。

確立されたものは仕方がないわけですよ。

そしてそれを決めたのは自分自身なので、達成できなかったら酷く後悔するでしょうね。

とにかく、今後はある展覧会に出すための絵を、その前の展覧会までに描ききる。

…そのくらいのペースでいきたいよね。

というわけで、春休みは絵を描くわけですね。

夏休みを無駄遣いしすぎたことは反省せざるを得ない。

ちなみに、『暗海彩星』は一応商品ですから、購入することができます。

約１５０枚すべて一括購入、購入後は勝手に他人に売る、預ける、渡す等の移動を禁ずる。

つまり、シリーズ全ての絵が一ヶ所に揃っている状態を維持するという条件で、
一億円出してくれるなら売りましょう（笑）

それが嫌なら、女性限定ですが、俺の嫁にでもなれば？