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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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アハハ、姉様、時間があるよ!
(cv.高山みなみ)
そうね、ニコ。
(cv.桃井はるこ)
どうかしら、そろそろあれを作ってみては。

…ヤだよ。

あら、どうして?

んーーー…、ねえ、姉様?

それよりも僕と一緒に遊んでよ!

ほら、空はあんなに晴れ渡って、虫たちも戯れているよ!

ウフフ、そんなにお外に出たいの?

うん…だって僕、一度もお外で遊んだことがないんだもん。

…駄目よ。

ぇ…なんで!

なんで姉様はいつもそうやって僕をここに閉じ込めるんだ!

いつもいつもこんなウブッ…

ン…



プハッ!…ね、姉様!?

ごめんなさい…今は私だけで我慢してちょうだい。

ほら…好きにしていいのよ?

姉様…だいすき。

戦乱の絶えぬ国メレリア…占術師の予言により、
ある夫婦のもとに生まれた一人の赤子が王宮へと呼びつけられた。
「彼は天性の才能を持ち、将来必ずや戦の切り札として使えるだろう」
月日が経つにつれ、周囲の期待と共に成長した少年は、
その予言に違うことなく、見る見るうちにこの国の技術を自らのものにしていく。
その力でメレリアは数々の戦を勝利で飾った。
少年にはかつてこの国で彼の右に出る者はいないとされた名技術士、
ニコの名が継承され、王宮には新たに研究・開発用施設が完備された。
しかし、ニコは退屈だった。
既に覚えるべき技術はなくなり、この国への興味が薄れ始めていたのだ。
このままではいつ謀反を起こすかわからない、そうなればメレリアは滅ぶ。
その事態を防ぐ為、幼い頃から常に彼の横には彼女の存在があった。
第5代王女の娘、次代の妃となるべき少女、フィリエラ=ミルネディア。
ニコはまだ知らない。
彼女がかりそめの姉であることを…


なんか勢いだけで作った小説持ち込みシリーズ第2弾。

正直、勝手に出来上がっていく文章に笑いが止まらなかった。

ホントにシリーズ化しちゃった(笑)
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一つ、二つ、三つ…
一つ廻って初めから
一つ、二つ、三つ…
一つ廻って魔法の時間

冷たい空気が夜空を冷まし始める季節。

うっすらと雲がかかった月に反射される光で、
周囲に虹ができることがある。

幻想的なその光景に気付く者はわずかしかいない。

しかし、十回その光景を目にしたその日の夜、
あなたには二十五時が訪れ、恐怖が世界を支配する…

百合子は授業の復習をするため、今日持ち帰る教科書を選んでいた。

もう十月、新学期にも慣れ、余裕が出てくる頃だ。

早々と教科書をカバンに仕舞った百合子は、窓の外に目をやる。

校門で友達が二人、百合子に向かって手を振っていた。

笑顔で手を振り返し、校門へ急ぐ百合子。

この二人は小学生のときから学生生活を一緒に過ごしてきた仲で、
どちらも彼女の大親友だ。

他愛ない会話をかわしながらいつもの通学路を歩く。

この時間が百合子にとって何よりも大切なものだった。

しかし最近、百合子には新しく秘かな楽しみができていた。

あれは書道部の活動が夜遅くまで長引いてしまった日。

それまで一人で夜の闇を歩いたことがなかったこともあって、
そのとき彼女はとても新鮮な気分だった。

近頃では闇といってもあちこちに明かりが灯っている。

その光景は恐怖など微塵も感じさせることはなく、
どこか幻想的で、魅力的でさえあった。

その夜彼女は見てしまったのだ。

満月にかかったおぼろげなあの虹を…

はい、というわけで小説持ち込みシリーズ!

小説の最初の部分だけを書いといて続きを書きたい人がコメント、
気づいた僕がすぐにこの文章あげますって企画でした。
もちろんそんな奴いないのわかってて自己満足で書いてるんですよ。
この話のポイントは別に夜とか月とかじゃないよ。

主人公の名前が百合子っていうとこだよ。

これのせいで黒い長髪に白いワンピース、
華奢でおとなしい性格の少女が出来上がるのだ!

ワハハハハハハハハ!

次回は未定の予定。

パステルはちょっと前から俺のパートナーだった。

今まで特に意識したことはなかったが、
あいつがいたからこんな所でも何不自由なく生活できていたんだ。

初めはどうにも接し方に困っていたが、
いつのまにか触れ合う機会も多くなっていた。

そんな日々の積み重ねが続き、
俺は徐々にパステルがいない生活なんて考えられなくなっていった。

だからあいつがケガをすれば俺は金を惜しまずに医者に走ったし、
出歩くときはいつも一緒だった。

だが、この日が来てしまったんだ。

俺としたことが迂闊だった。

急に自分の置かれた状況を理解した。

今日は審判の日じゃないか…

パステルが危ない。

すでに味方が数人やられてしまったらしい。

無理もない…なんたって俺達は善と悪両方を敵に回してしまったんだからな。

俺はいてもたってもいられず外に飛び出した。

大気を蝕む熱線が降り続いている。

あいつは遠い所に逝ってしまったんだろうか…

そう思って顔を上げた時、パステルはそこにいた。

いつもと変わらない姿だった。

もちろん俺はパステルにかつてない愛情を注いでやったよ…

                                      「パステルの残した傷痕」より

語句解説

※審判の日
 放置自転車および共同スペース内の私物の撤去日

※善
 撤去係
 どんな事情があったとしても彼らは放置自転車を撤去するだろう
 正義・秩序は時に残酷なものだ

※悪
 以前からの放置自転車 
 当日はこれのせいで駐輪スペースがなくなり、やむおえず指定位置外に駐輪していた

※「パステルの残した傷痕」
 作者とパステルの出会いから別れまでを綴った短編集 続刊中
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