雑務

同期に頼まれていた雑務が終了した。

これだ！


上のコンクリート板は下に鉄板が付いているのだが、真ん中だけ接着していない。

横から見るとこんな感じ。

これに下の加震機から振動を与えて固有周期の違いを調べることで、
実際の橋梁におけるコンクリートと床盤の接着不良を調べることができるかという実験。

本来は秘密にするべきだが、既にこの研究は発表まで終了しているので別にいいんです。

で、俺に与えられた雑務というのが、この加震機を乗せる部材を工場で作り、実験をすること。

中央の黒いのが加震機である。
加震機の下に見えている薄い板の様な部材が今回作ったもの。

これは実際に設計図を描いて部品を発注し、工場で加工して組み立てた。

実験結果などについては実際の論文等を参考にしてもらえればと思います。

研究内容については度が過ぎるとまずい場合もあるので、説明はこの程度で。

ただ、実際には設計段階でミスった物を渡されてましてね。

高さが全然合わなかったんですよ。

ここでもう一度上の写真をご覧ください。

木の板とかいっぱい使ってるけど、本当は１枚も使わないはずだったからね（苦笑）

画面中央の木の棒をご覧ください。
重りを上に載せるだけでバランスを取るという無謀な計画を立てていたため、当然実現不可能に。

木の棒でバランスを取り、万力で固定してようやく満足のいく環境ができた。
（つまり木の板同様、この万力も当初は使用しないはずだった）

この時点で本来やるはずのなかった仕事をやりまくって精神的に疲弊してしまう。

まあ、実験は無事終了したのでそれはよかったと思います。

工場の作業はいろいろ問題もありましたが、基本楽しかったような気がします。

というか、物作りは楽しいね。

ここにきてようやく工学部っていう感じがしました。