集団

生憎の雨という、恒例のアレ。

集団での行動において最も守るべきこととはなんでしょう？

そうです、集合時間に遅れないことです。

去年の音美で大変な過ちを犯してしまった僕にとってはもう後がない状況。

というわけで、３０分だけ寝ました。

遅ればせながら、今回の記事は「因幡の手づくりまつり」についての感想文（？）です。

そんなこんなで集合時間（２便の）より少し早めに集合した僕でしたが、
その時点で結構な人数の人たちがいたんですね。

だがしかし、彼らは皆韓国人だった。

日本人は別の場所で待機なのかと思い、辺りを歩き回ってみたが、
韓国人しか見当たらず、結局日本人が時間にルーズなだけだった。

まあ、誰も遅れることなく商店街に到着したわけです。

…が、通訳の人が電車での集合になってしまい、
韓国人（キャントスピークジャパニーズ）×２をどうしていいものかと思ったがとりあえず放置。

やっぱり当日にいきなり来られても困りますよ。

といったところで軽い開会式的なイベントがあり、本格的な準備に取り掛かることに。

とりあえず坂尾画材の人が留学生にもお面を作ってもらおうと言ったので、
通訳の人に頼んで１人１つずつ作ってもらったわけだけど、
その中の一人が僕が作ったお面を思い切り真似したので、少し優越感に浸ってみる。

さて、このとき実はそんなに子供のことは好きではないと思っていた私だったが、
いざ始まってみるとその考えはいつの間にか消滅していた。

とりあえず多対１でのコミュニケーションを得意としている（好きではない）俺は、
子供４人をまとめて相手してみた。

色塗って飾り付けるだけだから教える側としても特に難しくはなかったけど。

どんなお面を作りたいかわからない子にはとりあえず好きなものを聞いて、
ワンピースが好きだということだったのでそげキングのお面とか作ってみたりした。

素直な子だったからやりやすかったけど、作ってからが問題だった。

お面作りには時間がかかるので親はその間弟と他のブースに行っていたのだが、
これがなかなか戻ってこない。

ずっと無言で待たせるわけにはいかないので、感想を聞いてみたり、
お面をかぶってもらって写真（携帯）を撮ったりした。

もちろん写真は今でも保存してある。

…午前の部はそんなところでしょうか。

午後の部は結構ひどかった。

声をかける子供がみんな「恐い」とか言って去って行ってしまうので、
とにかく一人でも誰かが作ってるところを見てもらわないと駄目だということで、
その一人を獲得するために自分で作ったお面をかぶってみたり、
そのせいで余計に恐いと言われたりした。

まあその後は徐々に子供が集まって来てくれたけど。

その中でもある母娘が凄かった。

とりあえず下書きをしてもらうんですが、女の子が何を描いていいかわからないとのこと。

そこで初めての要求、「描いてください」発動。

本当は質問形式だったが、断るなんていう選択肢は初めから存在しないぜ！

更に母親は他ブースで作ったものが壊れたので直してもらいに行くとのことで、
残された女の子に好きな模様とかを聞きながら下書きを少しづつ進めていた。

しかしこの女の子、

「こんなのはどう？」

「やだー」

「じゃあ変えよう、どんな模様が好き？」

「わかんない」

「じゃあここに何か描いていいかな？」

「……いいよー！」

「じゃあ☆とか描いてみようか。」

「……かくー！」

終始こんな感じの反復作業だったけど、なかなか可愛いじゃないか。

断られるかと思いきや賛成してくるところが。

そして母親の帰還。

いきなり娘に向かって「アンタなにデレデレしとん？」などと言いだす母親に否定しない娘。

とりあえずその場での選択肢は一つ。

笑顔、そして無言。

残念だったな、高校生以下は対象外だぜ。みんな色々とわかってると思うからあえて何も言わない。
表現上あえての「。」です、ご了承ください。
もしかすると今まで彼女を作らなかったのはこのせいなんじゃないかと最近考えるようになってきた。

そんなわけで、今回私が獲得したものは、自分の作ったお面と、ある少年の写真と、
坂尾画材への少々のコネクションと、自分がロリコンではないという確信でした。

…もっと純粋にボランティア活動ができないものかね。