白紙

ひたすらに白を塗り潰していく。

そこに白があるから私は何かを描くわけで、
私の意欲は私自身が嫌いなものによってもたらされているわけです。

と、書けば一応は納得できそうな文章が出来上がりますが、
そんなものは私たちが勝手に作った固定観念によるものです。

そう、紙は白いものだというね。

じゃあ渡された紙が黄色かったらお前は何も描きたくならないのかと聞かれれば、
別にそんなことはない。

白とは何をもって白と言うのでしょう。

キャンバスの色は白ですか？

まあ白でもいいですけど、私にはそうは見えませんね。

激しく薄められた黄色に見えます。

でも一般的には白ですよね。

どちらかといえば黄色より白に近いからでしょうか。

そもそも色でいう黄色と白って位置的には同じものですよね？

晴れと雨は違います。

空というのは基本的には晴れなのであって、雲ができるから雨が降るんです。

まあ当たり前ですね。

じゃあ白ってどうやって作るんですか。

光の場合は黒を作るには光を当てなければいいし、全色当てれば白になりますが。

白以外の色の何を何と混ぜても白にはなりませんよ。

色の三原色と呼ばれるものもそうです。

ところが、美術などの時間になると、

「色の三原色っていうのは、赤と青と黄色、でまぁ白があるけど。」

みたいな感じで言われるじゃないですか。

これは光のせいですか？

白い色をしているということはすべての光を反射するということですね。

赤は赤い光を、青は青い光を。

じゃあ赤と青を混ぜると紫の光を反射するようになるんですね？

青と黄色を混ぜると緑の光を反射するようになるんですか？

緑は光の三原色の一つですね。

初めは青い光と黄色い光を反射していたものが緑の光しか反射しなくなるということは、
たしか光でいう黄色は赤と緑を混ぜたものでしたから、
黄色に青を混ぜると赤い光を反射しなくなるんですね。

なんで赤が消えて緑の要素だけ残ったんでしょうか？

緑の方が強いんでしょうか？

色で考えれば緑の中に青が含まれているからでしょうか？

青が赤のことを嫌いなだけでしょうか?

そもそもなんで赤と緑で黄色になるんですか？

なんで青と黄色で緑になるんですか？
↑は色の話ね。
なぜ紫は赤と青を混ぜた色だとすぐに納得できるんですか?

ちなみに私は三原色の組み合わせで光の方だけにある青緑が好きです。

色の考え方が先行してるから「青緑」に違和感を感じない。

赤青なんて言ったら、それこそ違和感の塊だよ。

緑赤とかもありえない。

青緑は「青に近い緑」という意味を色の方で持ってますからね。

でも青緑って安易すぎるだろ。

僕だったらなんてつけるかな…

うん、「グルーン」で。