着色

なんでなにも聞かせてくれないんだ…

私の可愛い子供たちは、自らの姿を完全なものと定義できる状況下においてのみ私に語りかける。

つまり数枚の作品の色を同時に塗っていくと、私の思考はどんどん迷走し始める。

私の絵にとっての完成は、２度訪れる。

１つは線画が完全なものになったとき。

もう一つが着色まですべての工程を終了させたとき。

その後修正を加えようが加えまいが完成という状態としてみることができる場合には会話ができる。

つまり、線画を描き終わると大まかに色のイメージがつかめるのだが、
塗り始めると徐々にその記憶が薄れていく。

簡単な例では、３日で描くとダイモス、１日で描くとフォボス。

２枚とも満足のいく仕上がりにはなったものの、容易に優劣をつけることができる。

このダイモスの時に味わった状態が天王星を塗るにあたって再び訪れている。

それでも事態は何とか前進しつつあります。

ターコイズブルーとブリリアントピンクをまぜると奇麗な藍ができることがわかったし。

今度使ってみることにしようと思う。とか書いてたら記憶できそうな気がする。
表現上あえての「。」です、ご了承ください。
それにしてもこの混色、実に化学変化的だ。

ターコイズブルーって緑に近いような青なんですよ。

これをピンクと混ぜて藍色ができるって軽く理解できないんだけど。

近い色で言うとウルトラマリンかな。

これは余談だが、トリトンはブリリアントピンクとウルトラマリンを主に使っていこうかと思ってる。

しかし油絵の具ってのは写実的なものからアニメ的なものまで実に多彩な表現ができるな。

まあアクリルでも同じかもしれんが、それでもあの凸凹感は油絵の具の独壇場だろう。

さすがに水彩でアニメ絵は無理だろう。（このアニメ絵とはセル画時代のものではない）

できる奴がいたら無条件で１万円あげるよ。

…でも着色に関する知識が増えても全然嬉しくないな。

奇麗ならそれでよくない？

人間が星を見るときに望むことってなんだよ！？

お前等は星から愛とか勇気をもらいたいのか！？

ただ見て奇麗だったらそれでいいんじゃないのか！！

俺が求めるのは…そういうことだ。

だからね、私が描いているものは人間ではない。

人間に近い形だ。

たまに挿絵とかで見る骨格を完全無視した手足とかが凄く細い人の絵があるじゃないですか。

わかりやすく言うとトイレのマークみたいな。

ああいった形になにかしらの興味を持ったことはありませんか？

なんとなくわかってくれたようだね。

ならばもう現時点で私が言うことは何もない。

でも今日１番のサプライズは、いつきの第７武器がマジカルステッキだったことかな。