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不気味の谷
我ら拾人が今回真面目に取り組むこととなった新たなプロジェクトです。
元々「不気味の谷」という言葉はロボット工学の用語の1つであり、
主にロボットの顔など外見的要素に対して用いられる。
人間への類似度とロボットへの親近感にある程度相関があるものと考えた時、
外見がより人間に近づくにつれて親近感が上昇していくのが一般的だが、
ある段階で急激にその外見に対して嫌悪感を抱くようになる現象である。
ただのロボットとドラえもんならドラえもんの方が親近感が高いが、
できそこないのラブドールはドラえもんよりも人間に近いのに気持ち悪い。
しかし人間とほぼ同等なレベルまで外見が似ると親近感は復活する。
この相関値をグラフに表したときにできる谷のことを不気味の谷と呼んでいる。
今回のプロジェクトがこの名を冠した以上、当然これは気持ち悪さ・嫌悪感を扱うものである。
それも真剣に、真面目に気持ち悪さ、気味悪さを深めていく。
私は、ある程度リアルに近づいた文章には不気味の谷現象が発生するという仮説を立てた。
例えば私は、少し前夕食を取っている時に誤って自分の舌の表面をガリッと噛んでしまった。
舌はやはり血管の多く通った部位であるから、当然滲み出す血の量は徐々に増えてきた。
その後はせっかく握り寿司を買っていたのに寿司を食べても寿司と血の味、
サラダを食べてもサラダと血の味といったようなことが食事を終えるまで続いた。
食事を終えた後はただの血の味だった。
血の味は食材の味を軽く超えるほどの濃さを持っている。
といったような文章を考えたとしよう、まあこれは実話だが。
この取り組みでは、この表現をより気持ち悪く、痛みさえ感じるまでに深めることを目的とする。
しかしこの話は、本当に私自身の身になって感じることができれば実は大したことではない。
あえて書かなかったが、口の中のケガに共通することで、痛みは全くなかったのだ。
でもこの事実は、今後出てくる話ではあえて無視されることになる。
我らが目指すべきはあくまでも文章による不気味の谷であり、
それを超えた先にあるものは必要ないからである。
さっきから文章が少し砕けたり硬くなったりしていると思うが、
実はこれは意識してやっていることで、今回は拾人内で計画用のユニットを作ることにした。
参人目、伍人目、玖人目の3名でこの計画に当たってもらうことになった。
参人目はどんな情報でも中立の立場で語ることができる公平性を持っているし、
伍人目の表現力は今回の計画には必要不可欠なものである。
玖人目はむしろ美しさを求めているのだから今回の計画には不適合と思うかもしれないが、
ある人にとって美しいと思われているものが他者からも美しいと思われるとは限らない。
そういった認識の違いによる恐怖をこの計画に活かして頂きたい。
今後はまず不気味の谷はどのあたりまで存在するのかという部分から検証していく。
どこまでもリアルにすることによって際限なく嫌悪感が増えていくという場合はあるだろうか。
私自身は本当にリアルに近づけていくと最後は原子レベルの話になるので、
こういった嫌悪感は無くなると予想している。
まあ当然、気持ち悪い話を聞いて親近感を感じる人なんているわけないから、
今回谷が作られるのはグラフでいえば負の領域ということになる。
ザックリしすぎてよく意味が伝わらない状態を嫌悪感0とし、
(場合によってはギャグ的な話だと思われてプラス側に行く場合もあるかもしれない)
そこから詳細になるにつれて嫌悪感が増えていくが、細胞・原子レベルの話になり0に戻る。
とりあえず感覚的にこの仮説はおそらく正しいとしてよさそうなので、
まず求めるべきはこの谷がどこまで深いのかということになるわけだ。
その後が本題であり、あるレベルを境に嫌悪感が急増すると私は考えている。
言ってみれば谷の中に作られた谷のような部分。
それに影響する単語を見つけていく。
既にいくつか候補は用意してあるが、それらの組み合わせや効果的なタイミングを調べたい。
最終的に私は、とても気持ちの悪い文章を書けるようになっているだろう。
今回の計画は新カテゴリーではないものの、一連のシリーズとして続けていくことになる。
とにかく今後に期待して頂きたい。
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