虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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「ニニギ様、アリシュナはまたこの地を訪れることはないのでしょうか?」
「その可能性はある。しかし、アリシュナを討伐しようとこの地へやってきた勢力があるそうだ。
彼らは既に上級神を味方につけている。或いは彼らがすべてを終わらせるかもしれない。」
「それなら、私達も力を貸しましょう。」
「…お前に何もなければと思っていたが、奴を殺さぬ限りそれは無理なのかもしれないな。」
「すいませーん!」
「誰だ!?」
「僕はリッヒって言います。アリシュナを討伐するために、仲間と一緒にここまで来ました。」
「リッヒ…そうか、話は聞いている。私もアリシュナ討伐に協力しよう。」
「よかった、みんなが向こうで待っています。僕について来てください。」
「まだ完全には信用できない…サクヤはここで待っていろ。」
「はい。」
ニニギは見張りをつけ、リッヒと共に館を出た。
「あまり館から離れたくない。あとはお前が仲間をここまで呼んで来い。」
「…もう遅いよ。サクヤビメはいただいた!」
「なにィ、貴様!」
ニニギは草薙の剣を引き抜くとリッヒの胸を突いた。リッヒは鮮血をまき散らし、その場に倒れる。
ニニギはそれを確認することもなく、館へと急いだ。しかし、そこで彼を待っていたのは、
憎きアリシュナと捕えられたサクヤビメの姿だった。
「アリシュナアアアアア!!」
「そう焦るな。殺しはしない…人質として有効に使わせてもらうことにしよう。」
アリシュナはそれだけ言うと、すぐにその場から飛び去ってしまった。
残ったのは血塗れで散らばる見張り達の体の一部、アリシュナの食べ残しだけだった。
時を置かずして、ニニギはルイ達の一団に加わった。決戦の準備は着実に整っている。
リッヒはコウモリが死んだことで再び意識を取り戻したが、重傷を負い、戦力は残っていなかった。
「…イザナミよ、私の殺害はしばし待っていただきたい。」
「アリシュナか…何故ここがわかった?…まあいい、話してみろ。」
「どうやら貴方はカグツチを敵に回してしまったようだが、そちらに勝ち目はあるのか?」
「なるほど、痛いところを突いてくれる…」
「奴らが消えるまでの間、私が貴方に協力してもいいということだ。
私の魔力と技術、そして戦力を少しの間お貸ししようじゃないか。こうして人質も用意した。」
「コノハナサクヤノヒメか。ニニギ程度の者であればイザナギでも勝負はできるな…
奴の持つ草薙の剣は厄介だが…いいだろう。ならば早速その魔力とやらを渡してもらおうか。」
「では、私の血液を少しばかり注がせてもらおう。」
「…フン、早くしろ。」
「それでは…真・逆流血!!」
「ァあッ…貴様、私の血を…!?」
「イザナミ!?アリシュナ、貴様…!!」
「イザナギ、待ちなさい、私は無事よ。これで色々なものが手に入った…奴らを殺せるわ!」
「フフ…フハハハハハハハ!!」
アリシュナはスーナイ以来、久々に「支配」を選択した。
「さて、じゃあ俺は少しの間だけ抜けるぜ。」
「モビリン、どこへ行くんだ?」
「日本と言えば、行っておきたい場所があるんだ。」
「こんな時に何を言ってるんだ。」
「まあいいじゃない。決戦までには戻ってきなさいよ?」
「ああ、俺だって単なる遊びで行くわけじゃないからな、まあ、一種の賭けってやつだ。」
「…何か秘策があるということか。」
「時代が変わっていないなら…可能性があるだけだが、賭けてみる価値はある。
確認だが、神の世界も根本的には現実世界と変わらないんだよな?」
「ええ、扱いが違うだけで、例えば今私達が立ってる場所は現実世界の大地と同じものよ。」
「よし…じゃあな。」
「いよいよって感じがしてきたわね…ハイチ、準備はいい?」
「ああ、この計画、成功すればいいが。」
「ニニギが味方についてくれたもの、きっと成功するわ。」
「サクヤ…どうか無事でいてくれ…!!」
「イザナミ…お前は俺が再び土に還してやる、この拳でな。」
数日の後、決戦は静かに幕を開けることとなった。
「その可能性はある。しかし、アリシュナを討伐しようとこの地へやってきた勢力があるそうだ。
彼らは既に上級神を味方につけている。或いは彼らがすべてを終わらせるかもしれない。」
「それなら、私達も力を貸しましょう。」
「…お前に何もなければと思っていたが、奴を殺さぬ限りそれは無理なのかもしれないな。」
「すいませーん!」
「誰だ!?」
「僕はリッヒって言います。アリシュナを討伐するために、仲間と一緒にここまで来ました。」
「リッヒ…そうか、話は聞いている。私もアリシュナ討伐に協力しよう。」
「よかった、みんなが向こうで待っています。僕について来てください。」
「まだ完全には信用できない…サクヤはここで待っていろ。」
「はい。」
ニニギは見張りをつけ、リッヒと共に館を出た。
「あまり館から離れたくない。あとはお前が仲間をここまで呼んで来い。」
「…もう遅いよ。サクヤビメはいただいた!」
「なにィ、貴様!」
ニニギは草薙の剣を引き抜くとリッヒの胸を突いた。リッヒは鮮血をまき散らし、その場に倒れる。
ニニギはそれを確認することもなく、館へと急いだ。しかし、そこで彼を待っていたのは、
憎きアリシュナと捕えられたサクヤビメの姿だった。
「アリシュナアアアアア!!」
「そう焦るな。殺しはしない…人質として有効に使わせてもらうことにしよう。」
アリシュナはそれだけ言うと、すぐにその場から飛び去ってしまった。
残ったのは血塗れで散らばる見張り達の体の一部、アリシュナの食べ残しだけだった。
時を置かずして、ニニギはルイ達の一団に加わった。決戦の準備は着実に整っている。
リッヒはコウモリが死んだことで再び意識を取り戻したが、重傷を負い、戦力は残っていなかった。
「…イザナミよ、私の殺害はしばし待っていただきたい。」
「アリシュナか…何故ここがわかった?…まあいい、話してみろ。」
「どうやら貴方はカグツチを敵に回してしまったようだが、そちらに勝ち目はあるのか?」
「なるほど、痛いところを突いてくれる…」
「奴らが消えるまでの間、私が貴方に協力してもいいということだ。
私の魔力と技術、そして戦力を少しの間お貸ししようじゃないか。こうして人質も用意した。」
「コノハナサクヤノヒメか。ニニギ程度の者であればイザナギでも勝負はできるな…
奴の持つ草薙の剣は厄介だが…いいだろう。ならば早速その魔力とやらを渡してもらおうか。」
「では、私の血液を少しばかり注がせてもらおう。」
「…フン、早くしろ。」
「それでは…真・逆流血!!」
「ァあッ…貴様、私の血を…!?」
「イザナミ!?アリシュナ、貴様…!!」
「イザナギ、待ちなさい、私は無事よ。これで色々なものが手に入った…奴らを殺せるわ!」
「フフ…フハハハハハハハ!!」
アリシュナはスーナイ以来、久々に「支配」を選択した。
「さて、じゃあ俺は少しの間だけ抜けるぜ。」
「モビリン、どこへ行くんだ?」
「日本と言えば、行っておきたい場所があるんだ。」
「こんな時に何を言ってるんだ。」
「まあいいじゃない。決戦までには戻ってきなさいよ?」
「ああ、俺だって単なる遊びで行くわけじゃないからな、まあ、一種の賭けってやつだ。」
「…何か秘策があるということか。」
「時代が変わっていないなら…可能性があるだけだが、賭けてみる価値はある。
確認だが、神の世界も根本的には現実世界と変わらないんだよな?」
「ええ、扱いが違うだけで、例えば今私達が立ってる場所は現実世界の大地と同じものよ。」
「よし…じゃあな。」
「いよいよって感じがしてきたわね…ハイチ、準備はいい?」
「ああ、この計画、成功すればいいが。」
「ニニギが味方についてくれたもの、きっと成功するわ。」
「サクヤ…どうか無事でいてくれ…!!」
「イザナミ…お前は俺が再び土に還してやる、この拳でな。」
数日の後、決戦は静かに幕を開けることとなった。
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