[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ニニギが二人の亡骸を砕いた瞬間、凄まじい閃光が周囲の景色を白く染め、
世界から全ての音を消し去った。やがてヨモツヒラの体は音もなく消え去っていく。
「…終わったようね。」
「サクヤ!!」
「ニニギ様!!よくぞご無事で…」
「だが、アリシュナはもう…」
「そうね、奴はイザナミの力まで手に入れてしまった…」
「残されたてはないのか?」
「あるわ。けど…」
「何だ、言ってみろ。」
「死神の力。でもそれを手に入れるには、一度死に、さらに蘇らなければならない。」
「そうか、お前を蘇らせることができるような奴は…」
「それなら、私の祖母に会うといい。」
「ニニギの祖母といえば…天照大神か。」
「私からお願いしよう、力を貸してくださるはずだ。」
「やったなルイ、これでアリシュナをッ…なんだ!?」
突然、激しい震動が大地を揺るがし始めた。
「アリシュナとヨモツヒラがいなくなったから、時空の歪みが再生を始めたのよ。」
「そうか、なら俺達は元の時代に…!?」
カグツチの体が消滅していく。
「なるほど、お前達が現れていなければ、俺はあの場で父親に殺されていた。」
「つまり、私達は消滅するということか…」
「ニニギ様…」
「恐いか、サクヤ?」
「…いいえ。」
「ああ、私もだ…ここにはお前がいる。二人ならば、どこへでも逝ける。
ルイよ、その勾玉、お前に預けよう。好きに使うがいい。」
「ありがとう、利用させてもらうわ。」
「ならば、俺はこの体を元の地に返さなければならない…さらばだ、我が戦友達よ。」
カグツチはオライオンの体ごと地面に横たわり、その中で完全に消滅した。
ニニギやサクヤビメも後を追うように寄り添って消滅していく。
その場には三種の神器が残されたが、しばらくするとこれらも消滅を始めた。
「オイ、勾玉も消滅していくぞ!」
「もういいのよ。さっきまでの全ての情報はこの鏡に移したから。」
「…なるほどな。」
「あいつらは完全に消滅してしまったのか?」
「残念だけど、そうみたいね。」
「しかし、またアリシュナを殺し損ねたか…」
「いえ、これで終わりじゃない。まだ戦いは続いているのよ。」
「これからどうするんですか?」
「もちろん天照大神に会いに行く。みんなももう一っ飛び、つき合ってちょうだい。」
「ああ、もちろんだ!」
ルイ達の姿は再び時空の渦へと消えていく。ルイの次なる目的地は冥き死の国だった。
アリシュナはとうとう力を手に入れ、千年王妃の復活への準備を始める。
一方、アリシュナが上級神の力を手に入れたことは、全世界のありとあらゆる機関に知れ渡り、
今までは頑なに沈黙を維持していた各組織も、いよいよその重い腰を上げ始める。
かくして、黒き歴史は次なる章へと引き継がれた…
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
01 02
07 10 11
01 02 03 04 05 06 07 08
01 02 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
09 10 11 12