足算

俺はどうも幼馴染ってのが嫌いだ。

お互いのことが好きだというんならとても理想的な環境だと思うが、
幼馴染ってのはたとえこっちが嫌っていたとしても否応なしに接してくる。

おまけにそいつの性格が嫌いだった場合、俺はどうすればいい？

俺はツンデレはかなり好きな方だが、あんなツンしかもってないような奴は逆に嫌いだ。

いつもやたらと俺の失敗を笑うし、嫌がらせもしてくる。

そんなアイツがこの前俺にこう言ってきたんだ。

「私、アンタのこと２ちゃんねるに書いてるから（笑）」

…は？

俺は頭の中で何かが切れるのを感じた。

襟をつかんで無理矢理スレタイを聞き出し、そのまま家に帰ってスレを開いた。

そこには俺の行動が様々な形で晒されていた。

そしてもう一つ、どうやらあいつはツンデレらしい。

イミフに影響されて早速作ってしまうヤツ、それが俺。

幼馴染かぁ…そういえば俺にもいたな。

その子は俺と同じ名字で家も隣同士だったんだが、
精神的なものか肉体的なものかはわからないがよく学校を休んでいたので、
家が隣ということでよくプリントを持っていったりしていた。

だが中学時代、教師に何か言われたせいで不登校になってしまう。

それから２年間ずっと俺は彼女の姿を見ることはなかった。

そして俺も３年生になったその日、彼女は別の世界へ行ってしまった…

久しぶりに登校してきた彼女は髪を金色に染め、いかにもな性格に変化していた。

さっさと彼氏でも作って色々やってたんじゃないだろうか？

まあ、未だに元気だそうで何よりです。（連絡はもうとってないけど）

ちなみにこのときの教師ですが、各方面から袋叩きにあったらしく、
胃潰瘍かなんかで結構長い間この人も不登校になってました。

…全然いい話じゃねえんだけど。

ただ、中学時代は確実に俺より彼女たちの方が主人公に近い位置にいたような気はする。

俺なんて日々いじめに耐え抜く生活だったもんね。

まあ今考えればというだけで、その当時はいじめをいじめだと思ってなかったので。

俺は中学時代までずっと角刈りだったんよ。

それで授業中に先生がギャグを言ったりすると、ある友人が

「先生の言うこと面白え、まあコイツの顔にはかなわんけど。」

クラス全員で大爆笑、先生だけちょっと引き気味。

そんなとき俺は一緒になって笑ってたような奴だったんだよ。（故意ではなく単純に面白かったから）

なかなかうまいこと言うなとは思った。

そこでなぜ笑えたかというと、この顔は自ら望んでこうなったのではなく、
強制的な他者の介入によるもので、これは決して自分のベストではないと思っていたから。

ようは軽いナルシストだったんじゃね？

B型はいじめに強いんだよ。

とか言ったらB型がいじめられそうなので、やっぱり俺が特別だっただけだな。

現実は小説より奇なりなんて言ったりもするよね。

まあそれは置いといて。

え、コイツこれだけ長々と話したことを置いといたよ！？

違う、俺が取り上げたかったのはツンデレの方なんだ。

ツンデレのデレは現実に存在するのかってことが言いたかった。

俺が思いついたツンデレの例を一つ挙げてみようと思う。

アンタいつもおんなじとこで間違えるわね！

なんだよ、こんな小さいミス気にしてるのお前だけだよ。

他の人はアンタのことなんて見てすらないってだけよ！
（私はいつもアンタのこと見てるんだからね）
どこがデレなの？って人はこの上で宝探ししといて。

つまりは世にツンデレという言葉はあれど、デレが現れたためしなしって感じですね。

俺とか仲良くなればなるほど色々な行動にツッコミを入れたくて仕方なくなるからね。

つまりなんだ、どうやら俺はツンデレ要素ってのを持っているらしい。

今回の結論：観察眼＋ツッコミ属性＝ツンデレ要素

今ゼリービーンズを全色１個ずつ残して食べてるけどなんか文句ある？