虫塗

なんだよ、最近暖かくなって久しぶりにパーカーとか着るようになったんですけどね。

僕のパーカーには背中にビーズ的な飾りがついてるのが１着あるんですよ。

今までは特に気にしてなかったんですけど、ふと気になって着たまま触ってみたんです。

それがなかなか気持ちよかったんで暇なときについ触ってしまうようになったんですよ。

今日も無意識に触ろうとしたら、ついに取れてしまいましてね。

やべッと思ってそのまま手を前に出したらそれ、グチャグチャに潰れたコヤマムシでしたわ。

というわけで今回はコヤマムシの話。

この前も歩いてたら一匹顔にぶつかっていきましたけどね。

最近暖かくなってコヤマムシがわきはじめた…らしい。

らしいってお前そんなもん見りゃわかるじゃねえか、と。

それがさぁ、なぜか俺の家周辺には夏でもあんまり虫が出ないんだよ。

湖山池近くの一帯はコヤマムシまみれになるらしいんだけどね。

ちなみにコヤマムシっていうのはどうやら特定の虫のことではないらしいんだよね。

誰がつけたのかもわからないんだが、
この辺に生息している一目で分類できない虫をひとまとめにコヤマムシと呼ぶらしいんだ。

藤乃のマンションにも出るんだけど、その時見たのは蜉蝣タイプだったな。

他にも蚊タイプや蠅タイプもいるかもしれない。

本当にコヤマムシという虫がいるのかもしれないし、
本当は特定の一種類の虫を方言でそう呼んでいるのかもしれないけど、
少なくとも鳥大生の間ではコヤマムシは何種類か存在していることは間違いない。

そして、意外と大学生にもなって虫が苦手な奴は多い（男にも）。

このまえなんかナナフシ持っただけで先代の部長にキチガイ呼ばわりされた。

お前日常生活でナナフシと出会うことができる確立がどれほど低いかわかっとんのかと。

子供の頃はナナフシ見つけるだけでテンションあがってました。

ほら、ハナカマキリとかコノハムシとかよくテレビで見るじゃないですか。

ああいう擬態する虫を見るのに憧れてて、唯一身近で見ることができるのがナナフシだったんです。

そもそもナナフシなんて胴体持ったら何もできないし、感触も木の枝持ってるのと一緒だよ。

ちなみに俺だって芋虫とかを持つのは嫌だ（カブトムシの幼虫は別だが）。

でもさすがにゴキブリ持っただけでスゲーとかはおかしいと思う。

見た目は他のキモイ虫よりあれの方がだいぶマシだろ（汚いけど）。

どうせ皆さんは少し大きいハエを潰して中から蛆が湧いてきたこととかあんまりないんでしょ？

カメムシを集めてティッシュにくるんで紙縒り状にしたものをつなげて導火線を作り、
ライター＋キンチョールで火炎放射気を作って点火して焼き殺したことないんでしょ？

カエル６０匹くらい捕まえてその籠の中にカニを入れて水を真っ赤に染めたこととかないんでしょ？

ムカデと戦って頭を踏み潰してから掴んで遠くまで投げ飛ばしたこととかないんでしょ？

…小さい頃しか許されんのやからもう少し子供の頃にそういうことをしておくべきである。

あなたたちはある意味虫アレルギーなんや。

小さい頃から大事に育てられ過ぎてそういう抗体がなさすぎる。

いきなり出てきたらビビってもええし叫んでもええけども、虫から逃げるような人間にはなるな。

虫より弱い人間とかそんなもんもう人間とちゃう。

ノートをとるな！で有名な鳥大土木工学科の教授風に言ってみた。

ハッキリ言う、もしキャタピーが実在したらニートの数は軽く今の数倍に跳ね上がる。

ちなみに最初の話は嘘です。