群闇

実は陰陽座のシングルを発売当日に手に入れたのは今回が初めてだったりする。
（Amazonで買った場合自宅に届くので）

というわけで今井書店のポイント２倍カードを利用すべく開店時間２０分後に入店。

が、あの糞書店はメディア館とか銘打っておきながら発売当日に入荷してねえだと？

こんなときに言えることは一つですよ、死ね。
（ただ今行けばまだ「陰陽雷舞」の初回盤が手に入るよ）

だが諦めがつかない俺は次にブックセンターコスモへと向かった。

もうポイントが２倍とかどうでもいい。

ポイント２倍＜新曲

さて、ここでCDを買ったことが無かったのでとりあえず片っ端から見ていったが、
この店はどこにニューリリースコーナーがあるんだ？

っていうか無いんじゃないか？

仕方が無いので陰陽座のコーナーを探すことにしたが、かなり入り組んでいてわかりづらい。

で、同じ場所を何度も回ること１０分以上、ついに見つけました。

一言でいえば、普通に最高でした。

後日談だが、今回は２週間後にアルバムの発売があるせいで売れ行きがあまり良くなかった。
多くの人が「紅き群闇」を聴かずにアルバムへと移っていくわけか、もったいない。

陰陽座にとっての最高はもはや普通なんですよ。

どうすればこれほどまでに毎年最高を塗り替えられるのか。

毎年その時点では確かに過去最高のクオリティなんだけど、次の年には確実に越えてくる。

これでもまだ演奏陣のレベルが低いと言われてるんだから、今後もまだまだ伸びるだろうな。

どこまでも進化する　あいつは止まることを知らない　広がる守備の領域は
ロコマレモン　沈下する　アイスバーン　トド丸ごとお支払い　広がるジュビロ　料理人は
大石の照り鶏～♪

今回のアルバムには初のブルースが入るらしいし、確かに陰陽座の守備範囲は広いよな。

ていうか今回はマジでヤバそうだな。

キンレコHPのインタビューでアルバム１曲目がBGMでかかってたんだが、早速ヤバイ。

１回見終わって曲を聴き直すためにもう一回見た。
（あんまり聴きすぎても楽しみが減るから今は自重している）

まあ簡単に言えば、最近の陰陽座楽曲はゲームミュージック寄りになってきたと思う。

RPGのボス戦みたいな曲は前からあったが、それがより多くなってきた感じだ。

それも多分このメロディーが実際に使われるようなことがあれば神曲に認定されるレベル。

ちなみにニコ厨は知らないかもしれないが、本来「神曲」は「しんきょく」と読む。
２ちゃんねる用語は基本的に誤変換から生まれることを考えればわかるだろう。
「ヤツ」→「ヤシ」→「香具師」のように、ほとんどの場合何らかの流れがあるわけだ。

しかし、今回のアルバムは本人達の言うとおり今までにない１曲目になったな。

今までの一曲目

降臨：インスト曲、ドロドロした感じ
式を駆る者：メタリカの「バッテリー」みたいな曲
羅刹：陰陽座って感じの曲（メタル＋和テイスト）
焔之鳥：インスト曲、ジューダス・プリーストの「ヘリオン」のオマージュ（公式）
夢幻：歌詞は一部だけ、御伽のBGMでありそうな平安っぽい感じ
靂：往年のメタルって感じ
序曲：インスト曲、和風かつ戦国テイスト（今のところこのアルバム以降２曲目は武将ソング）
酒呑童子：アイアン・メイデンっぽい曲

で、今回の「獏」なんだが、妖怪ソング的始まり方はまあ予想通り…明るい！？

アルバム開始早々エンディングを迎えるかのような雰囲気でしたが。

それはそうと、今回は３枚に一度の組曲があるので、そちらも目が離せない。
（3rd組曲「黒塚」、6th組曲「義経」、9th組曲「九尾」）

雑誌の前評判によると、「玉藻前」はなんか卑猥らしい。

で「照魔境」がプログレ展開ありで「殺生石」がスラッシュ＋デスとのこと。

特に殺生石は「九尾最後の悪あがきVS人間」が描かれているらしいのでそれだけでも楽しみだ。

っていうか黒猫をもってして卑猥とか言われたらそれはもう人前では聴けないレベルかと。

特に百鬼繚乱の「奇子」の幼女奇子パートの語りとか個人的には発禁レベルだと思う。
「出して！！」とか言うなよ（笑）
バジリスクで一言だけ声優に挑戦したが全く違和感がなかったというのも頷ける。

ただ「相剋／慟哭」が両A面とはいえどっちもアルバムに入るというのがちょっと…

もはやCDを買う意味がカラオケバージョンくらいしかなくなってしまったじゃないか。
（まあベスト発売以降は鳳翼天翔も同じようなもんだが）

「黒衣の天女」のMAOHバージョンみたいに別バージョンとかだったらまだいいけど、
今回の場合タイアップ用の曲ってこともあるし、そんな発表もないからそのまま入るだろうな。
（別に違いなんてちょっと聞いただけじゃわからないけどね）

ていうか現時点で１２曲中４曲は聴いてしまったな。

まあ１曲でも聴いてない曲があればそれだけで買う価値があるんだが。

…ウソだよ、全曲覚えるくらい聴いてても俺にとっては買う価値があるよ。

前回のジャケットは残念だったが、今回はジャケットだけでも買う価値があると思う。

アルバムの話がしたかったんじゃないのにここまで語ってしまうあたりが陰陽座の魔力。

そうそう、カップリングの「紅き群闇」なんだが、真田の曲じゃなかった。
（おそらくやるなら次回以降に例によってアルバム２曲目に入るだろう）

政宗の母親である義姫の曲で、曲調もバラードっていうか火サスのエンディングだった。

瞬火曰く、聴き手の解釈に幅を持たせるための二つの視点だそうだ。

「蒼き独眼」、「紅き群闇」どちらか一方だけを正しいと見ても正解、混ぜてもまた正解みたいな。

そういえば、最近赤青が連続してるな。（前作の曲順が「紅葉」の後「青坊主」だった）

まあ陰陽座の曲は余裕で全部青通り越してオールグリーンですけどね。（記事「赤青」参照）