減衰

結構前に彼女ができて浮かれ過ぎてる友達の話をしたような気がします。

その友達を誘って一緒に飯を食べてきたんですが。

なんというか、やはり熱っていつかは冷めるものなんですかね。

当時はさ、いろいろ大口叩いてたんですよ。

もはや結婚相手が見つかったかのような勢いでね。

いやまあ実際にそう思ってるんならそれでいいと思うんですが。

今では「就職先で衝撃的な出会いがあるかもしれない」とか言い出してます。

少なくとも今回はそれではなかったと言ってるようなもんだと思うんですが。

昔は藤乃の写真見て「俺の勝ちだ」とか本気で言ってきて、
周りから白い目で見られるほどの妄信的な勢いがあったのによ。

まさかの「そんなこと言ってたっけ？」が発動しましたからね。

お前女の方から告白してくるなんてことがどれだけ貴重なことかわかってんのか？

少なくとも人生に１度あるかないかだぞ、イケメンでもない限り。

やはりその時は幸せでも人間は一度手に入れたものにはいつかは飽きるんですね。

私はそんなことはありません。

なぜだかわかりますか？

１００％楽しいことだと始めから思っていないからです。

例えば今回のように当然飽きてくるだとか、何らかの問題が起こるだとか、
そんなことは人間が二人もいれば当然のように起こってくることです。

人が二人いれば結婚から殺人まで幅広く展開するんだ。

そんな不確定要素の良い部分だけを手にしようなんて馬鹿げてる。

それに気付いている以上、相手に少しでも良い部分を残したいわけだが、
こっちだって機械じゃないんだ、当然「完璧」は無理だね。

…奴は卒業と同時に彼女と別れるつもりだ。

まあ、それも選択ですけどね。

あ、ちなみになんで１００％楽しいことだと思ってないかなんですが、
古い人のある言葉があります。

今の奴らは「○○さんを必ず幸せにします」としか言わんようになったが、
昔は結婚っていったら「これから二人で苦難を乗り越えていこう」っていうもんだった。

っていうね。

今どき相手の苦難を背負えるような奴は男女問わずまあいないよな、俺は除くけど。