驚異

美術部の立て看板を作った。

立て看板制作は主に１年の仕事なので、久々だなと思いつつ、デザイン案を描く。

結局前日の２３時頃から描き始め、深夜３時過ぎくらいに完成した。
（まあ完成したというよりは打ち切ったって感じだけど）

それがこれである。（もちろん採用されなかった）

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/df26973d3dbfc6afe076fd626292bb25/1238598616

本当はいろいろ文字があるんだけど、個人情報が載ってるので今回は背景のみで。

ちなみに６つのレイヤに分けて色ごとに塗っていったんだけど、なにしろ始めたのが１１時。

下から描き始めて上に行くほど眠気が加速し、クオリティも下がっていくというね…

しかもこれが採用されたとして、ペンキで描けるわけないだろということが自分でもわかっている。

よってモチベーション的にも最後の方は「どうせ選ばれないのに…」って感じだった。

で、結局選ばれたデザインは俺もみんなもそのセンスに一目置いている竹の人のもの。

さて、本当に久しぶりの看板制作である。

しかも今回はクオリティを重視しろとのこと、俺が出るしかあるまい。

下書き中は後で苦労することがわかっていたのでみんなに任せとこうと思い、ペンキ残量を確認。

すると赤と黄色が確実に足りなかったので自転車でナンバまで買いに走ってきた。

途中で黄緑を作るのがクソ面倒臭いことに気づき、これもついでに購入。
（この判断は正しかった、なぜなら後に黄緑を使う部分が一番多いことが判明するからである）

というわけで午前中は下書きを仕上げ、１時過ぎから２時１５分まで昼食休憩を取る。

いよいよ色塗りだったが、デザイン案を見て黄緑が一番多いことを悟った俺は、
これほど多くを占める部分は確実に完成度を左右するので他人には任せられないと思い、
いち早く黄緑担当に立候補した。
（姉さんに任せてもよかったんだけど、なんか家に帰って寝てしまったらしかったので）

まあ最初は色ごとに分かれてたんだけど、これは後にほとんど意味がなくなるんだよね。

そう、大森である。（あと友達）

コイツらの塗り！！ぴぎぃぇいゃぁあああああああああああぁぁぁぁあああ！！

大森に関しては最終的に奴の塗った部分全てを姉さんが塗り直すというあり得ない事態に。

さすがに頭に来たので今回は口が出た。

「お前は本当に何もできんのか！？」

「役立たずめ」

「大森君、このままだと一生かかっても絵は上手くならんよ？」

とか言いまくってやった。

だがしかし、いつも通り反省の色もクソもなかった、奴はもうどうしていいかわからん（笑）

まあ文句言うだけだと何も変わらないので、塗り方とかも俺なりに教えてあげたんだけどね。

「無理に塗ろうとせず、座る位置を変えろ」とか、「補助線は書け」とか。
（先輩からも教わってた）

結局「忘れたらまた教えてください」とか言ってた。

そうこうしているうちに午前０時を回る。
（５時前にガンダム００を見に帰ったが、それ以外は基本部室に入り浸り状態）

晩飯は大森にパシらせた。

そろそろ詰めの作業である。

美術部と看板の中心部に描く作業だが、誰も立候補しようとすらしない。

そこで「僕がやる、他の奴には任せられん」と言ってやった。

まあその部分は下書きも俺が描いたし、そのまま俺が塗るのが妥当だろうと思った。

かなり時間がかかったがなんとか完成に近い状態になり、
その後は俺が細部を直しつつ他の人にも細かい部分の直しをさせたりしつつ終わった。

そして出来上がったのがこれである。


振り返ってみると、以前の壁画の時ある方に「美術部四天王」と言われた面々のうち、
先代の部長以外の３人が揃うという好条件だったため、クオリティは申し分ない。
（あともう一人いたら…と挙げられていた人もいたし）

そこに竹の人のデザインが加わることにより、こんなとんでもないことになってしまったわけだ。

しかし、最終的にはみんなよく頑張ってくれたなぁ…

大森だって頑張ってないわけじゃなかったんだけどね。

「ここ本気ではみ出さないように描いてみて」って言って任せたのにあのできじゃあな…

ていうか彼は一体今まで何をしてきたんだろう。

綺麗に色を塗る程度のことくらいちょっと絵を描いてれば誰にでもできるようになるはずなのに。

「絵が好きです」的発言を多用してる人間があの歳であのレベルであっていいはずがないんだが…

普段の絵で色の境界がハッキリしてなくてもそういう表現かもしれないから別にいいんだけど、
こういう塗り分けが必要な時にできてないってことは間違いなく下手ってことだからね。

まあ、クオリティ的には少なくとも俺が入部してからは一番良いものができたと思うので、
とりあえず今回は細かいミスには目を瞑ろうと思う。

お疲れ様でした。