御蹴

あるところに男ばかりの三兄弟がいましてね。

三兄弟の長男の名前は稔（みのる）だったんです。

そして二男の名前は満（みつる）になったそうです。

ここまではよかったんですが、三男の名前を決めるときに両親は酷く悩んだそうです。

いつまで考えても決まりそうにない。

ある日、頭を抱える旦那さんに天使の声が聞こえてきたそうですよ。

ラ…ラ…ララ…ララララ…ラララ…ラ…ラ…ララ…ラララララ…

ラ～ララ～ラララララ～ラ～

消～臭～力～♪

三男の名前はミゲルになったそうです。

ところがこれは、まだ旦那さんが三男の種を仕込む前のお話なんです。

ただ「み」で始まって「る」で終わるという法則を守るためだけに、
作る前から既に名前を決めてしまったんだとか。

作られる前から名前が決まっている子の、その名前に込められた意味は無いのだろうか？

少なくともその子のことを思って付けられた名前ではないんだ。

本日は現代社会のそういった問題について皆さんと語っていきたいと思います。

虚言の季節