難答

最近おかしな質問をしていがち？

本当に簡単な例を挙げるならばこうだ。

「今日は晴れましたね」と言われたとしよう。

ところがこの辺りは昨日も一昨日も晴れだったわけ。

だのに「今日も」ではなく「今日は」と言い、さらにこんなどうでもいいことを話題に出している。

ということは、この人はここ数日のうちに別の土地からやってきたのかもしれない。

そこから導き出される私の返答は。

「県外から来られたんですか？」だ。

当然ただの挨拶的な意味で話を振ってきている場合もあるので探り要素が入る。

これらの思考を考慮した上でなら別におかしな返答ではないのかもしれない。

でも上記の二つの文章をなんの説明も無しに並べられた時、普通の人は困惑するだろう。

まあ意味は通らなくもないけど…っていう。

相手が察しの良い人もしくは会話の流れを無視して直前の質問に答えられる人間だった場合、
何の違和感もなく会話は続いていくのかもしれない。

このように、内容から見えてはくるけど直接は見えない部分を探ろうとしてしまいがち。

そして実際に訊きがち。

私は「がち」のゲシュタルト崩壊に遭遇した、そしてこれは語尾につける癖ではない。

「がち」のゲシュタルト崩壊に気を奪われて、わりと重要な精神疾患から目が逸れがち。

このようにして私は、捌人目であると同時に「がち人目」を名乗ることにしたのであった。