黒柾

本業を忘れてはならないということで、本日も漫画を紹介しましょう。
…日記ではそうだったかも知れんが、いつからブログでも本業になったんだ？

今回は「鬼ごっこ」です。

絵が独特なんだよね、上手いとも下手ともいえないというか。
…特徴があるという意味ではまあ上手いという部類に入るんだろう。

作者は黒柾志西って人なんだけど、ベンジャミンって名前でエロ漫画も描いてる。
…佐藤ショウジ＝INAZUMAと同じパターンだね。

ただこの人のエロ漫画はもともとそんなにエロ重視な方ではないので、
一般誌にこの人の漫画が載っていたとしても特に違和感もない。
…別にエロい描写がないと言っているわけではないよ。

それにこの人も初期の漫画に比べるとかなり上手くなってると思うんだけどね。
…どの人に対しての「この人も」なんだ？

こちら全４巻となっていて、手を出すのもまあ簡単な部類。

絵は上手いとも言えないとは言ったけど、決して下手ではないという感じ。

妖怪関連の話で、麒麟が美少女キャラとして出てくるんだけど、絵柄と作風が合ってる。

目は大きめなんだけど、昨今流行っている萌えキャラ的な顔ではないんだな。
…古臭い雰囲気すら漂ってるけど古い漫画にありがちな線の使い方ではないね。

もともとこの人の絵には髪の毛に特徴があって、それがこういう妖怪モノとピッタリなんだよね。
…むしろ他ジャンルの漫画では逆効果になってしまう場面もあるレベル。

髪全体ベタ塗りが基本だし、なんというか、髪髪しいんだよ（笑）
…何を言ってるんだ？

ただ買ってでも読んでみて損はない、とは言い切れないな。
…話が結局なにしたのかよくわからない感じで終わったし。

あくまでも作品の雰囲気が好きだという人にとっては楽しめる作品だということで。

そういう意味では★★★☆☆ですね。

可もなく不可もなく、まあ安心して読めるとも言える。

今回の評価は読んだ人はファン以外なら誰もが共感してくれる感じじゃないかと思いますね。
…今までは画力こそすべてって感じだったしね。

あまり画力に目がいかない漫画については話もそれなりに気になります。
…この企画の基盤を揺るがすような発言をサラっと言いなさる。

でもこの絵柄を知っておくのは絵描きとしては結構重要かもしれませんよ。

独自の雰囲気のある絵柄を身につけるのも、一つのゴールだからね。

古本屋で見かけたらぜひ（笑）