寺生

最近怖い話ばっかり読んでるもんで、自分でも書きたくなってきてね。

実はいくつか既に作ってたんだけども、読んでくれたという人もいるだろう。

ただ、単に怖い話を作るだけでは面白くない。

何かそれに対抗するような存在を出して、アンソロジー的なシリーズは作れないか。

実は結構構想も完成しつつあったんだ。

例えばこんな話。

深夜に金縛りにあって幽霊を見たっていう話がよくありますよね。

特に、その中でも天井にある窓に視線が固定されて、上から女が降ってくる。

その女は窓に激突して、血を流しながらすべり落ちていく。

完全に女が見えなくなってしばらく経つと、また同じ女が降ってくる。

これが延々と続くっていう話があるじゃないですか。

それだけだとただのちょっと怖い話で終わるんですが、
例えばここで何度目かの落下時に横から急におっさんが出てきて女を抱えて持っていく。

その後女は二度と降ってくることはなかった、みたいなね。
（本当はもっと物語調にするつもりだったけどやめた）

そのおっさんというのもちゃんと設定していて、娘が霊的なものに憑かれてしまい、
二度と元に戻ることはなくなったおじさんの生霊というもの。

生霊の方が死霊より強いという理念に基づき、娘の仇を取っているわけだ。

これを被害者側から語るというシリーズを作ってみようとしていた。

何故そんなネタをこんな形で放出してしまうのか？

…できなくなったからだよ、ネタ切れ的な意味では無くね。

こんなものをご存じだろうか？

寺生まれのTさん

…これを見た時に「やられた」と思ってしまったね。

読者の方はむしろ今まで知らなかったんですねって感じだと思うけども。

もはやこれを知ってしまった以上、何を書こうともパクリになってしまうじゃないか。

内容の同じ論文に意味が無いようにね。

ただまあ解決法が「破ぁ！！」と叫んで霊を吹き飛ばすというワンパターンなもので、
意外にも住み分け自体はやろうと思えばできたのかもしれない。

ただ、もう心が完全に折られたわけですよ。

上の霊にしたって、このクオリティじゃ到底紹介できないところを、
簡単に見せてしまっている時点でもうこれ以上進展はないということがありありと伝わってくる。

アリーヴェデルチ！

２ちゃんねるなんか見るんじゃなかった…