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さて、前フリにあったように、9月9日は構造工学研究室で岡山県の水島に見学に行きました。
JFEっていう、まあ製鉄会社の工場に行ってきたというわけです。
教授と一緒にどこかに出かけるというのはやはり大学ならではですよね。
と言いつつ高校時代も鳥大のオープンキャンパスに先生と一緒に行ったりもしましたけど。
生徒一人に教師が二人ついてくるとか、期待が痛いほど伝わってきたけど。
移動は予定では別々のはずだったんですが、不都合なことがあったのか、
数日前に一緒に車で行くことになったんですね。
(こうして昨日の話とつながるわけですが)
瀬戸大橋まで来て観光するわけでもなく橋の下に回り込み、構造力学の講義開始。
橋脚の下部に細長い箱型のパーツが複数取りつけられているが、これは何のためか?とか、
その長さは2mほどになっているがそれはなぜか?とかですね。
まあ、みなさんも答は自分で考えてください。
簡単に言うと曲げモーメントによる橋脚の転倒を防ぐために取りつけられていて、
その長さは必要な力を伝えるための断面積を確保するためなんですけどね。
(断面積=溶接面積、のど厚(溶接幅)には限度があるので、長さで断面積を確保している)
大丈夫です、上の問題文だけでみなさんが答を出せるとは最初から思ってませんから。
だって構造研究室に所属している僕たちだってわからなかったんですからね。
というか曲げモーメントによる転倒を防ぐためってのはなんとなくわかったんですよ、
でも僕たちの教授は似たような答えで言い方が微妙だと不正解にするんですよ。
そのとき言い方がおかしいとかはもちろん指摘してくれないので、
根本的に間違っているのか言い方が違うだけなのかがわからなくなり、
結果実際にはほぼ答にたどりついている状態から全く別の答を探す作業が始まると(笑)
だって仮にも教授が出してくる問題ですよ、複雑な裏事情があるのかもしれないじゃないですか。
実際には僕等が求められていると思っていた解答よりかなり簡単な答だったりしますからね。
まあこれは教授に対する文句ではないですよ、あるあるネタです。
そしてこの話は実はそんなに今回の趣旨とは関係ない!
話を戻しまして、工場に着いたんですが、それはもう凄かったですね。
なにしろその辺一帯が全部工場ですからね、配管や重機、倉庫など、
気付けばその手のファンにとってはたまらないアイテムで視界が埋め尽くされていました。
移動はもちろん車でしたが、進めども進めども変わらない景色。
もはや人工という言葉以外の何も浮かんでこないレベル。
しかも配管はあらゆる箇所で一旦下に曲がって再び元の高さに戻ってくるという形状をしている。
(僕は多分ねずみよけとかの類かと思いましたが、詳しくは聞きませんでした)
なんかグニャグニャしてるけど整ってるって感じの空間でした。
こんなところで毎日働いてたら常軌を逸した人間になるのではなかろうか。
しかし実際に働いている人間たちは実に人間味溢れた普通の人々なのだ。
質問タイムで都合の悪い質問が来たり答えづらくなったら質問打ち切ったりするしね。
肝心の製鉄現場ですけど、これもちゃんと見ることができましたよ。
(っていうかそれを見に来たんですけどね)
一言で言うと、熱い。(いろいろな意味で)
まずデカイ、建物が横に1キロくらい続いてて、端から端まで見渡せる、規模が違う。
レールの上を赤く焼けた鉄が流れてくると、そこから赤外線が放射されストーブの前のような熱さ。
そうかと思えばふと前を見た瞬間、頭上を巨大なクレーンが通過していく。
このクレーンは建物の左右の壁に沿って配置されたレール上を移動しており、人が乗る所もある。
大まかには鉄を冷やし、成形し、最終的には薄く引き延ばしてロール状に製造する。
最も重要だと思われる部分は企業秘密だったため板で覆われており、見ることができなかった。
見学者たちは生産ラインに沿ってひたすら歩く。
鉄板が横を通過する度に凄く熱い。
こんな環境でよく毎日働いていられるなと感心する。
実際に説明してくれた人は、2日前仕事中にに倒れそうになったらしい。
製造された鉄ロールは、発注サイズごとに仕分けられ、最終的には国外にまで届く。
包装、仕分けなどもすべて機械による作業で、レールの横にその作業スペースがあった。
次々と飲み込まれては消えたりまた現れたりする鉄の塊、これは熱い!
この光景は生涯忘れることはないだろう、ボケでもしない限りは。
工場見学は、楽しい。
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