立籠

本日より研究室合宿という名目だが別に泊まるわけではないを決行します！

もはや何も言うまい、絵が間に合わんのだ。

まあ今回は白黒ということなんで塗り残しという概念がない分、
実際には途中でも一応完成形という扱いで出すことはできます。

それにただでさえ展覧会への参加が自由になった立場だ、
少しでもクオリティの高い作品を持参して場を盛り上げてやりたいという思いもある。

というわけで全ての欲を断ち切るため、研究室に籠ることにしたのです。

取りかかってみてわかったけど、３日で描けるとかどの口が言ったんですか？

正直、次から次へこだわりポイントが出てきて全体の完成なんて見当もつかないです。

まさか作品の完成度に関する欲が出てくるとは…それ自体は悪いことではないけど。

白黒にはそういう落とし穴があったんだな。

というわけで一週間前から籠っても相当ヤバいというのが現状なんです。

だって研究室は確かに怠けからは解放されますけど、逆に他の用事が入ってきますからね。

実際に１週間丸ごと使えるだなんて最初から思ってないですよ。

ただ起きたらすぐ研究室、寝るまで研究室という流れを作ることで、
時間はそれなりに確保できるはずなんです。

少なくとも研究室にテレビは無いわけですから、気付いたら１時間経ってたなんてこともありません。

誰もいない研究室で女郎蜘蛛描いてる奴なんて想像したくもないですけどね。

まあ仕方ない、ここまで放っておいた俺が悪いんだ。

放っておいたってのは言い過ぎだが、なんとかなると高をくくってたことは否定できない。

それに、久しぶりだよ、ここまで真剣に絵を描くために時間を取ろうとしたのは。

面白くなってきたじゃないか。

ちなみにいつも通り僕の手法は下書きで一度完全な絵が完成し、
それをなぞっていくというパターン。

よって、同じ絵を２枚描くということになるわけで、それだけで作業時間は２倍。

まあそこまでしてもミスなく描こうとしてるわけですから仕方ないんですけどね。

ペン画とか確実性がないとミスったら終わりですからね。

ミスった時のごまかしの方にも最大限力を入れるけどね。

あたかも全くミスしてないかのようなクオリティになれば言うことないですね。

まあインクを扱うので掠れ的なものは絶対出てしまうでしょうけど。

そんなことはどうでもいいんだ、俺の中では手描きでしか生じることの無い範囲のミスは「味」だ。

…俺今ちょっと良いこと言ったなって自分で思った。

というわけで、頑張ってきますわ。