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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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歩兵は歩兵、されど歩兵がなければ餌食になるのは…

さて、本日の題目は、絵の上達法。

これは一つの方法にすぎないが、私はこの方法を使わせてもらった。

まずは考え方から。

自分は絵が下手だと言うと同時に自分の絵が好きだと言う人がいきなり上手くなることはない。

相手の絵をけなす時間があるなら自分の絵をけなせ。

大変革は現時点での自分の絵を嫌わなければ起こらない。

少しでも駄目な部分があるなら、それが1つの完成形だとしてもすべて捨てるべきだ。

つまり、下手な人は他人と戦い、上手い人は自分と戦う。

自分との戦いを続ければ上手くなれる、というのがこの考え方の根本なのです。

ただ、僕はこの考え方を極め続けているせいで、
自分の絵を褒められても全然(は言いすぎかもしれないが)嬉しく感じなくなってしまった…

その上、他人の絵に対する評価ができなくなった。

でも見るのは楽しいから、じっくり見てるわけだ。

そうしたら描いた人は何か言ってくれるんじゃないかと期待する(確率が高い)。

でも僕は何も言えないので、結果としてその人はがっかりするわけ。

何も意見がないことで自分の絵が否定されたと感じる人は確実にいる。

でも何も浮かんでこなかったんだからしょうがない。

特に何も考えず列車の窓から景色を見ていて、
ふと目にとまった民家に対して何か感想を持つことが出来るか?

基本的に絵に対する評価は0か100だと思う。

「おしい」なんて言うと怒られるし、見る側の立場から評価したにもかかわらず、
描く側の立場から改善点の提示を求められることもあって面倒だ。

そもそも自分で上手くなれる人間はその時点で何が足りないのか分かっているはず。

困った人だが、その人も同じように困っているのかもしれない。

ただ、大勢が見るという条件において、否定的意見が一切ないということはほぼありえない。

上手い絵ほど悪い部分が目に入ったりしてしまう。

実写にしたって本物にはなれないし、ほとんど実物というのは逆に下手に見えてくる。

まあ僕の場合、リアルには僕の求めるような「洗練された形」が少なかっただけだが。

ところで、僕は相手の立場に立つ事が出来る。

今描いているシリーズを他人の立場から見たことがあるが、
あまりの中途半端さに吐き気がしてきたので今はやらないようにしている。

実際何がいいのかさっぱりわからなかった。

自分の感覚に戻ったとたん良く見えてきてニヤニヤしてしまった。

他人の絵の良さを感じ取れるということも1つの能力だね。

これは今後の記事で出てくる設定変更の要素なのだが、今は紹介しない。

絵から作者の努力を感じ取ることは不可能に近い。

2枚の同じ絵があったとして、片方は普通に描かれたもので、
もう片方はつまようじの先で描かれたものだったとしても、見る側にはそれは同じ絵だ。

そんな評価に何の意味があるのかと問いたいわけだ。

他人の評価に一喜一憂するために絵を描いたわけじゃないだろ?

誰かに褒めてほしくて絵を描いたわけじゃないだろ?

もちろん自主的に描いた場合の話ね。

でも絵を見せるという行動には他人に褒めてほしいという感覚が含まれているのかもしれない。

その感覚は私にはわかりません。

自分のために描いた絵に対する他人の評価は不要です。

不要とは言ったが、別にしてくれて構わない。返事はできないかもしれないけど。
表現上あえての「。」です、ご了承ください。
だから展覧会が終わっても俺は絵を描き続けるんだ。

絵を見せたい人がここにいるから。

しかもそいつは、他人には決してできない評価をしてくれるんだ。

私にとって自分のために絵を描くことは、もはや自己満足ではなくなっている。

自分に満足してもらうために、絵を描き続けている。

駄目なものは必要ない。

だから私の手元には、私が今までに描いてきたほとんどの絵はもう残っていない。

御存知の通り、基本は焼却処分。

ちなみに、何処まで行っても僕は歩兵にすぎないよ。

絵が上手いってそれはその人より下手な人から見てだろ?

その人より上手い人から見れば歩兵にすぎんよ。

最初の文とつながる。
「ある程度上手い人」がいるから、「より上手い人」が光る。
「より上手い人」しかいなければ、それは上手いではなく、普通だ。


そしてもう一つ、王将になったらそこで進化はおしまいだからね。

俺は王将の上に行くぜ!

…そんなもんねーよ。

絵の上手さはフラクタルみたいなものだからな。

…もういいよ。

とにかく今言えることはただ一つ!

寂しいから早く帰って来て、また僕に君達の話を聞かせてくれないか…
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