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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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非現実的な歌には仮想世界への憧れや空想による脳への刺激を詰め込んで、
そこに幼い頃から訓練してきた者達の共感を得ることで称賛を集める。

しかし結局一周して現実的な、加えて小規模な日常的表現へと帰還することで、
それらを締め括って自らの意志として世に放つといったような手段が横行する。

この帰還においては更に気難しい言葉達が躍り出し、作者を知者であるかのように脚色、
そこから導き出された人物像に聴き手が自分勝手な理想像を創作し、余韻に浸るのである。

元来曖昧な評価によって確立されたものであるから、これらを相対的に評価すべき指標も無く、
或いは直接的に聴き手へと働きかける部分とは隔絶した点において為されるのみである。

問われるべきはその是非ではなく、それほどに周囲と相違してしまった感性の結晶であり、
または彼自身の精神を転写した虚像としての創作物に対するこちら側の受け取り方である。

虚像の中にあって尚、そこに実像を求めるということであれば、それはもはや聴き手の主観であり、
微量でも純度の低下した紛い物に成り下がることが正当な評価を阻害する。

その落とし所が作者との間で一致した場合は問題が無いが、理想的であると言う場合には、
やはり作者の意図による聴き手の意識誘導が後天的に自明となる必要がある。

それは洗脳的な狂気じみた低俗文化とは一線を画した、新たな種の狂気を生み出す。

本流に決して逆わず、小奇麗に彩られ持ち上げられることも必要とせず自我を保ち、
ただ辿り着いた時には既に完全な狂気へと昇華する無秩序で無垢な言葉である。

組織的な無秩序に襲われ、自らが世界へと没頭する錯覚に囚われ、それを楽しむと感じる。

全てが滑らかに繋がった時、日常は正しく機能していると言える。

結局は日常の中に無尽蔵に溢れ返った光景に対する描写に過ぎないからである。

こうして空想の領域から貴方の世界へと帰還してきたこの記事こそが正にそうである。
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