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虚節イッター:記事を更新したいお年頃になってしまったようです
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たまには駄文を書く。

「たまには駄文でも書こう」というのは、脳のアイドリングだとか、
単なる小賢しい記事数稼ぎだとか、そういった低俗なものとは少し異なる感情だ。

とてつもなく大きな括りでいえば生きるために食べ物を食べることと同じだし、
極端に言えば本能だ。

複雑化した人間の思考は、例えば道徳的な事柄に関しては、
常に二通りの理由をつけて「一般的」と呼べる答えを導き出そうとする。

一つは生後間もない頃から教え込まれてきた教訓から何からを詰め込んだ、
「お出かけ用」の理由だ。

例えなど必要ないほどに、世界には(表面上は)こちら側の理由が溢れかえっている。

だが、同時に内側の、完全に己の為だけの理由というものが、しぶとく存在し続けている。

例えば王が息子を勇者に仕立て上げる必要があるようにだ。

王が死ねば国が滅ぶから魔王を倒しに行くことはできない?

王自身が死にたくないというのが最も単純で潔い理由ではないか。

最終的な行動決定の理由としては、こちら側の理由に支配される事象の方がはるかに多い。

しかしながら、常にそちら側の理由を発信し続ける者は、やがて社会に淘汰され、
その結果本来全く必要ないはずの穴埋めをしなければならなくなる。

誰でも内側では自身の損得、欲求といったものを根本的な行動理由としているのに、
それを周囲の目にさらすことはタブーとされているといってもいいほどに嫌われている。

その仕組みを作ったのも人間だ。

ではそれを作った理由は何か?

無かったから作ったのか?

それは最終段階の思考であって、もう少し根本的な段階があるはずだ。

人間は基本的に必要がなければ無くても作らない。

かつてある少女が「無いなら作ればいい」と言って「SOS団」を作った。

しかし、その物語では、その前の段階がくどいほどに描かれていた。

その少女はその学校の全ての部活に仮入部したのだ。

そして、全ての勧誘を断り、最終的にSOS団を作った。

そう、「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」である。

「作りたくなったから」という段階がいる。

その方が都合がいいだとか、好奇心だとか、色々理由はあると思うが、
その段階があって初めて人間は行動するわけだ。

現在世界を支配しているルールも、誰かが作りたかったから作ったものだ。

それを作ったのは個人ではないかもしれない。

例えば、死刑を作るきっかけになったのは死刑を望んだ被害者の遺族達かもしれない。

少なくとも「仇討ち」の考えがなければ、死ぬことによって罪を償うというのはおかしな話だ。

償いというものは行動であって、死ねば物理的に罪は償えない。

加害者が死ぬことによって、被害者の遺族が満足するためだ。

これ精神的ショックを和らげるためだとか、精神衛生上の治療を期待したものだとすれば、
今の法律は間違っているといっていい。

そんなものは満足という段階なしにはとうてい獲得することができないものだ。

ただしこの結論には、満足するためであった方がいいという私自身の希望が含まれている。

主観的な意見なのだから当たり前だが、違うと思ったならそれでいい。

もとより私の発言にそれを変えるだけの力があるとは思っていない。

そろそろこの一連の文章に何の意味があるのかといった思考に支配され始めた人間もいるだろう。

しかし、はじめに言ったとおり、この記事は駄文なのであって、
それはこのブログで定義している通りのものだ。

そもそも、記事を通して一貫したことを言っているつもりはないのだ。

人間の思考が理由を二分し、外向きのもののみを発言するのは人間が作った仕組みだと…

そんなことをなぜ私が語らなければならない?

それを主題とした時点で私はこの記事を書く意欲を失っていたことだろう。

たまたまこの話題に辿りついただけだ。

私はただ、駄文が書きたかった。

今回の記事で言えることがあるとすれば、これだけだろう。

「作りたくなったから」という段階がいると書いたが、
それに対する理由に関しては必要とは書いていない。

つまり、「作りたくなったから」が根本的な理由になることもあるということだ。

さて、意図せず思考を行ってきたため、本題さえも結論を迎えることなく記事は終わろうとしている。

こんなものはいっそのこと全て消してしまって、直前の部分だけをまとめて一言記事にすればいい。

だが、面倒なので、私がそれをすることはない。

これに対するお出かけ用の理由を出すとすれば、
「一度書いたことをそう簡単になかったことにするべきではない」といったところか。

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