乳輪

後期研修最終日の朝、私は徹夜の作業によって夜明けを迎えることとなってしまった。

つい絵が趣味であることを言ってしまったせいで課題が出されてしまったのだ。

研修が終わるまでにエロい絵を描いてくること。

エロに特化した絵なんて描いたことねーよ。

描く気も無かったんだけどね。

理由は虚しくなってくるからです。

エロ漫画家の凄さでもあるんだけども、自分の性癖を「作品」にすることの虚しさよ。

性癖ってのは抜くためのものです、ってその表現も寂しいな！

しかしながら、一度自分の中で作品になってしまったもので抜くことなんかできるか！

とか考えてたらエロい絵とは何なのかみたいな哲学的な悩みが出てきてしまい。

結局できた絵はエロくも何ともない物になってしまった。

一応わいせつ物属性があるのでこちら。

もういいよ、ちなみに制作時間はこんなもんでも６時間かかってしまったよ。

今回一番ダメなところが本来一番こだわっているはずの線画です。

紙がなかったせいで全部パソコンで描いたけどまあ技術不足ですよ。

それに伴って形にこだわろうという意欲までもが削がれていくのを感じたね。

線画が良ければもう２ランクは上がるはずですよ。

逆にそれでも公開しようと思ったのは、光の処理が結構うまくいったかなと思ってね。

久々の色付けかつ初のエロ（？）絵にしては上出来でしょ。

今回は裸体を描くこと自体ではなくエロさというものが必要だったので、
そのための演出みたいなものは結構あれもこれもと盛り込んだ感じにはなってます。

とは言ってもいわゆる目コピだけどね。

技術とは言葉を聞いて覚える物ではなく、目で見たものを分析するところから始まるのだ。

ある意味俺のエロ画像フォルダが火を噴いた結果ですな。

簡単ワンランクアップポイントとしては、乳輪の外周にぼかしをいれると一気に良くなる。

これはやる前と後でハッキリと絵のクオリティに違いが表れる部分で、
自分でも描いてておっ！と思うこと間違いなしでございます。

普通の絵を描く上ではまず必要ない技術だけどな。

しかもアナログだと使えないという限定的な、とはいっても現代では一般的な技術だ。

まあそんな感じですけどね、ただの立ち絵でここまで悩んだのは初めてだ。

俺にはエロ漫画なんて描けない。