万遍

世の中には無駄なことが多すぎると思い、無駄だと思ったものから順に消していくことにした。

すると、無駄だと思ったものを消す作業が一番無駄であるという結論に至った。

これはマイナスを０に戻すだけの作業であるのに結構な労力を要する。

そもそも無駄なものというのは決してあってはならない物ではないし、
案外その辺りを勘違いしている奴らが無理して消し去ろうとしているだけなのかもしれない。

個人的には、無駄なものをこう定義しておきたい。

無駄ではなくなる可能性のあるもの。

そのまま受け取ればただの言葉遊びになってしまう。

そりゃそんな可能性がある時点で今は無駄なものってことだよなと。

でも考え方一つで無駄ではなくなる可能性があるという捉え方を持ってもらいたい。

確かにこの手順では無駄が多く出てしまうが、
それを一度経験したからこそより良い手法を編み出すことができたのだみたいな。

だから無駄だと言われたものにはまだ救いがあるのだということだ。

人生を振り返って無駄なものなど何もなかったと言う人がいるが、
そういうのは当時は本当に無駄だったんだと思うよ。

後からその人自身がそれを無駄ではない物に変えていったんだろう。

というわけでこのほかにもありとあらゆる手を駆使して、
無駄なものを無駄ではないものに変換するということが生きるということなのだ！

お前の人生は無駄なんだよと言われ生きる希望を失ったそこのお前。

お前に言ってるんだよ。
※もちろん誰のことかは知りません。
無駄なものはあっていいのではないか。

俺は無駄な人生でも十分楽しめる自信があるけどね。

我が人生に万遍の無駄あり