象徴

シンボリックハザード－感染者の言動から名づけられた不治の病の名称

自己の存在及び行動理念の誇示を目的として、親族を含めた他人に対する衝動の抑制低下

他者の共感を得ることを歓喜として症状は悪化するが、逆説的な治療方法は存在しない

その遂行手段として軽度・重度を問わず犯罪に結びつく行動が確認される

己の象徴する像を自己の中心に据え、その像の命令（自身の意思）に基づいてこれを行う

まるで自身の中に置いた偶像を崇拝しているかのような擬似的信仰の姿と言える

特筆すべきはこの病の発祥の程度及び知的意識への影響に無数の程度が存在し得る点

病により、或いはベースとなる人格よりも知能が向上する場合も数例報告済み

この精神的な病への感染は非常に容易で、厳密には感染者に共感を持った時点となる

やがて人類は自身の矛を掲げ、自らの手でこの世の終焉を告げることになるだろう