四八

お前舐めてんのか！

いえ、舐めてなんかないです！

頼むからちゃんと舐めてくれ！

焼き肉のタレにまったく味が無かった時の会話。

市販のものを買うという行為に頼り切った人間の作るタレのまずいことよ。

お前そもそも焼き肉なんか食ってないだろ！

ワイワイガヤガヤ…

どうやら捌人目も順調に増殖を続けているようですね。

今のところ目立って他の個体との協調性を欠く者もいないようだ、本当に順調だな。

そう言う私達も捌人目ですからね。

…それにしても、捌人目をこんなに増殖させて、一体どうするつもりなんです？

私達はこれからどうなってしまうのか、そもそも私達が生まれた意味とは何か…

哲学だね、捌人目君。

最初の私がその答えを教えてあげましょう。

あなたは！

捌人目さん！

貴方達は捌人目の中でも特に自律行動に適した知性を得た者達、
私の考えに同調できる部分もあるはずです。

確かに、今では私達が何かに利用されるのかどうかよりも、何を為すのかの方に興味があります。

私は自分自身の意思というものを極力封印し、事の流れに身を任せてきたつもりだ。

今さらその考えが変わることも無いだろう。

よろしい、ではお教えしましょう。

私の目的は、肆拾捌人目になること！！

そしてHNM48を結成する！

では、捌人目はまだまだ増えるということか…しかしなぜ４８人なのです？

うむ、よくぞ聞いてくれました。

「喜怒哀楽」それは我々人類が元より持っている本能的感情の分類。

これを言葉巧みに表現することで記事を笑いへと変えてきたのが今までの人類。

しかし、今やシュールの時代。

この変化に取り残されないためには、「造」すなわち自ら作り出した擬似的感情が必要！

さらに時として「無」すなわち全ての感情を捨て去ったフラットな状態からくる面白さも重要！

これらの６つの感情表現を捌人目と掛け合わせることにより、
無限の笑いを読者へと提供することができるエンターテインメント集団を確立する！

それこそが６×８＝HNM（捌人目）48なりッ！！

いや、そこは素直にAKB48パクったって言おうよ。

（ぐぬぅ！こいつなかなかやるではないか…）

しかし諸君、ここである問題が発生するのだ。

それは、全てが捌人目であることにより各個体の特徴的な個性がほぼ皆無であるということ。

これは、後付けでも何でもいいから自分達でつけるしかない！

今日君達にこの計画を話したのはほかでもない…この計画に協力してくれるか？

言うまでもない！

やりましょう、HNM48！

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