観察

俺は別にトップバッターを務めるようなキャラじゃないんだけどな。

まあでもグダグダ言ってるのもなんなんで、今シーズンは全性格で歩調を合わせていこう。
…根本的に合わないという問題は置いといて。

俺って漫画以外は下手したら何も書いてないレベルだけど、日記の頃はそれなりに書いてた。

内容はただの日記って感じだったような気がするけど、もう思い出せないな。
…本当は日記を確認すればすぐわかるけど。

それにしても、６月あたりはまあ１年の中でも過ごしやすい時期に入る。

寒すぎると手が震えていろいろ面倒だし、暑いと手汗で絵が描けない。
…これ何回書けば気が済むんだって感じだけど。

こんな時期にわざわざこんな面倒くさい企画を始めなくてもいいと思うんだけどな。

っていう気分になってしまうのはホラ、鳥取って季節が２月遅れてくるから五月病なわけ。
…２月遅れなら今は４月だろと。

さて、最近気がつくと雲を見ている時間があるんだ。

これはやっぱり「殺生石」を描くにあたって背景の大部分に雲があるからなんだけど、
本物を見たからといって本物を空想で描けるようになろうとは思わないんだなこれが。
…表現がわかりにくくてごめんね。

本物を見たからこそあえて本物には見えない形にしたい。

その上でリアルな質感を出すことができれば、本当の意味で空想ができたっていえる気がする。
…本日のちょっといいセリフだね。
……いいセリフなのかどうかは微妙なラインだと思ってる自分がいるけどね。

ということで、ようはアレンジする元の部分を見てるってわけだ。

ところが実物を見たところでそれ自体を絵にしても面白くないなんて光景はいくらでもあると。

それどころか最近では現実が下手な絵に見える場合が結構出てきて困ってる。
…これも何回も言ってるね。

やっぱりリアルにするのは質感だけで十分みたいだ。

逆に形なんてのはリアルにする必要はないのかもしれない。

そんなところから空想の世界に入る画家もいるんじゃないかな。
…まさに俺のように、ということはできないんだな、俺画家じゃないから。

本音言っちゃうと今回の「殺生石」、主に背景について満足できるクオリティになるか結構心配。

背景とかあんまり描いてないもんなー。

しかし絵に関しては何でも苦手と言わずにいつのまにかものにしてる雰囲気を出したい！
…これ、自分の中で結構深い部分の本音だったりするからね。

まあ、とりあえずやってみるさ。
…と言ってはいるが、この日俺が筆を持つことはなかったという。