記録

このブログは完全なる副業。

あれはまだ蝉の声もまばらな夏の日でしたか。

私はここ数年視界に入れたことすらなかった「うちわ」で弱々しい風を体にこすりつけていたのです。

そのうちわには花火の絵が…といってもおそらくこれはパソコンか何かで描かれたもののようで、
夏の風物詩というよりはむしろサイケデリックな近代的デザインといった感じでしたが、
これはこれで味があると言えなくもない。

ほら、太陽が昇るにつれて蝉たちの合奏も最高潮を迎えようとしている。

彼らのように激しい人生も悪くないものだな、などと思いながら、
それでもあまり外に出る気にはなれない。

そんないつもと変わらぬ一日を、言ってしまえば無駄に過ごしていました。

そもそも私はすでに個人的なホームページを一つ持っている。

といっても最近流行りのレンタルサーバーでまだ二年ほど続けているにすぎないものですが、
これがどうもやる気をどこかへ発散させているような気がしてならない。

これについてはここではあまり言及しないようにしますが、その一コンテンツである日記。

そこはとても一個人とは思えないような、いや、
一人の人間によって書かれたものであることには違いないのですが、
どうもその定義は形だけのものであって、明らかに何人もの人間が存在する空間。

でもそれは私が一番私らしくいられる空間でもありました。

ならばそれは私の武器だ。

手にした武器を使わずしてなにが人類か。

そうでなければ虎も鼠も蜂も蚊も、草花共もみな同じ、
ただ廻り続けるこの世界の小さな現象の一つにすぎない!

ああそうでした。

あるものは使わなきゃね。

そんな感じで虚言しかないこのブログは誕生しました。

よくわからない人のために、簡潔に言い直すと、このブログはフィクションです。

そこへたまたま通りがかった人が一目見るなり

「なに書いてんのコイツ（笑）」なんて。