凝視

新幹線って物凄く速いんで、トンネルとかで水滴が当たると弾け飛ぶんですよね。

それが窓にピシャッと貼りつくんですけど、今度はすぐに消えていくんですよ。

外は常に高出力のドライヤーを当てられてるような状態ですからね。

Gさんはその光景が面白くて、長いトンネルを抜ける間窓をずっと見てたそうなんですよ。

水滴がパシャッと貼りついてはスッと消えていく。

またパシャッと貼りついてはスッと消えていく。

ボーっと見ていると、徐々にGさんの視点は窓の一点に固定されていったそうですよ。

次の瞬間、とても水滴とは思えない多量の赤い液体がバシャーッ！！
と窓に飛び散ったそうですよ。

まあGさんは窓に映った自分の顔を見るのに夢中で全然気付かなかったんですけどね。

ナルシス！！

本日は、ナルシストが霊よりも強かったお話です。

虚言の季節

呪文

呪文というのは本当にありますね。

例えばお昼時かなってくらいの時間に唐突にビーフカレーとか言ったらみんなおなか減るでしょ。

そこでさらにクリームシチューとか言えばなんかもう食べたような気分になってきて、
さらにビーフストロガノフとか言い出すともう少し気持ち悪くなってきている部分があるはず。

実はこれらは、呪文だったのですな。

私固有の呪文としては「耳を切り取って壁にこすりつけると痛い」なんてのもあります。

人間の想像力を勝手に引き出させるわけですから、相手は抗うことができない。

現代における実在の呪文です。

今日はそんな言葉に関する面白いお話を用意してきましたよ。

虚言の季節

髪揺

帽子とかをかぶってるキャラがふとそれを取ったときにファサっと長い髪が出てくるシーンが好き。

黙っていたんですが、実は私も物凄く髪が長いんですよ。

どれどれ、見せて見せて！

しょうがないなぁ、では行きますよ…

ファサ…

ボンバヘ！

えー、いや、ボンバーヘッドはファサとか言わないでしょうよそもそも。

別にファサとか言った覚えはないんですけれども。

じゃあ今のファサは何よ、明らかに１行贅沢に使ったファサがありましたよさっき。

そりゃさっきお前の後ろを歩いてた女の人の髪が風でファサっとなったときのファサですよ。

なんだ、ある程度髪の長い女の人が後ろにいたのか、
話題的に気になるはずでも後ろにいられたんじゃ気がつかないはずだわ。

罰として俺のボンバヘを仕舞うのを手伝ってもらうからな！

というわけで今回は、そんな髪の毛にまつわるお話です。

虚言の季節

椿象

鳥取県内で使われている方言に「がいな」というものがありますよね。

あれ僕好きなんですよ。

確かこれは鳥取県に限られた方言ではなかったと思うんですが、
鳥取ではガイナーレとしてサッカーチームにも用いられている公式の方言だったりします。

がいなって良いと思いませんか？

でもね、我が出身県である岡山県にもこれと似たような方言があるんですよ！

「がいだ」っていいます、見るからに似てるでしょ（笑）

僕の住んでる地域ではみんなわりと普通に使ってる方言なんですよね。

ただ、こちらは岡山県内でも通じないところもあるらしいので注意が必要です。

まあ、カメムシって意味なんですけどね。

虚言の季節

光明

怖い話が面白い時期になってきましたね。

せっかく職にも就いたということで、夜の職場の話とかどうですか？

僕は夜遅くまでいるのが普通の職場なのであんまりそういう話すら思い浮かばないんですが、
それでもたった今こんな話を思いつきましたよ。

これは、大型のショッピングセンターで働いてるA子さんから聞いた話なんですが…

彼女、思いがけず残業が残ってしまった日の夜遅くに最後の見回りをすることにしたんですって。

見なれた職場といえど出入り口以外の電源はもう落ちてしまって辺りは真っ暗。

普段は小さめの明りが点いてるんですけど、こんな時間じゃしょうがないと、
懐中電灯を手に見回りをしてたんです。

こういうときは人間どうしても少しは怖くなっちゃいますよね。

それで、ちょうど衣類の販売コーナーを見回ってた時のことなんですけどね…
視界の隅で急に人影が動いたんですって！！

A子さんはもう大慌て、強盗かもしれませんからね。

でも息を殺して、恐る恐るそっちに近づいていったA子さんはホッと胸をなでおろしたんです。

それ、ただのマネキンだったんですって（笑）

…いやいやマネキンがなんで動いてんだっての！！

まあ、電動式だったそうなんですけどね（笑）

虚言の季節