微弱

少年の視界を染めた碧はとても深く、その暗さが安らぎを与えるかのようでもあった。

ガラス越しの微弱な温度に触れた掌から死がその身に迫るかのように。

少年はいかにして慄くのか。

私はその光景を待ち望んでいたといってもいい。

その目に悟りが宿るのを見るあの瞬間までは。

この時間軸上において、私を裏切ったのは誰だ。

私がこの足で少しずつ確実に歩み進めてきた歴史を横取りして踏み躙った者は誰だ。

私の腕の中で何者かが悲鳴を上げながら絶命したようだった。

しかし私の目の前に滴るこの血液は、紛うことなく私自身のそれだ。

肉は裂け、爪は弾け、骨までもが軋んだ。

視線は今や二つ、決して交わろうともしない。

不意に体を刺すように迫るこの寒さは内側からか外側からか、その両方からなのか。

もう、認識が出来ない。

そうまでして許されることへの苦しみを背負わせたいというのか。

この場所で全てが終わるはずだった。

私は結局、犯罪者に成りきることはできなかったのだ。

せめて、あの少年が私の子でなければ。

気功

【参加型妄想】ありふれた能力話して読者釣ろうず Part9【記事数稼ぎ】

…

…

？？？

ざわ…ざわ…

…

何が始まるんです？

破ぁッ！

えっ…

えっ…

いやー今日も冷えるなぁ～

今回は「気」です

おい、今さらネタふっただけで許されると思うなよ

さすがにないわ…

マジかｗｗｗｗ

どうすんだよこのスレ

どうせこの程度だと思ったわ…もう弐人目のスレに来るのはやめぶべらっ！！

オイどうし…チョレギ！！

なんだなんサラダバー！！

マジかｗｗｗｗｗはおっｗｗｗｗｗ

ﾌﾋﾋ…俺には効かなコロッセオ！！

まさか弐人目がこれほどの奴だったとは…みんな逃げろ、逃げるりれろ！！

やるじゃん…インデペンデンスデーイ！！

…

…

…

…

…

…

…フフフ、フハハハハ！！
貴様ら所詮はこの程度か！
じゃあ給料は各自の口座に入れとくので今日はこれで解散で！

乙！

あざっす！

いやーいい仕事した後は飯が上手いぜ！

弐乙

結論：劇団拾人

気の合う仲間とやりましょう

口癖

お久ブリング！！

こっちが適当に言っただけのネタが予想外に受けてしまうと逆に恥ずかしくなるよね。

というわけで、最近「というわけで」という言い回しにハマっているわけで、捌人目です。

嘘だと思うならこの最近の記事を読み返してみるがいい！

何をこの人は「というわけで、というわけで」言いながら記事書いてのかなと思ってたんですよ。

書く側であると同時に読む側でもあるのでこういう癖も自分で見つけてしまうのだ。

しかしこの時点でまだ誰も気づいていない、これが最初から捌人目の陰謀だったということに。

そのことについて一切触れずに同じ単語が何度も登場すると、
人間誰でも「お、これは癖に違いない」と認識してしまうのです。

そして世間には他人の癖を言い当てたくて仕方がない人がいるのです。

それを利用してエア楽しむのが最近のブロガーのトレンド。

ナウなヤングにバカウケというわけです。

読者は管理人を利用して楽しみ、管理人は読者を利用してエア楽しむ。

この相互関係はなかなか理想的だと思いませんか？

思わない人が多いから誰もやってないんだろうね。

虹色の林檎が滝つぼに呑まれていくかのようだな。

いやいや、ステンレス製のカメレオンがマシンガン片手にハングオンするかのようだ。

５文字のカタカナはカッコいいという法則があることを知ったので試してみた。

ソースは肆人目。

つまり俺なんスよｗｗｗｗｗ

いかん、これでは弐人目とキャラが被ってしまう。

キャラが多くて良いねと思うかもしれませんが、分けてしまうと出来ないことの方が増えます。

ただ仲は良いんですよ、同一人物かと思うくらいにね。

月見

なんか久しぶりに私たちの出番が来たみたいですよ。

いや、お暇なら見てよねで忙しいんで出番とかなくていいわ。

まあまあそう言わずに、せっかくなんですから有効活用していきましょう。

まあ、せっかくだからな。

というわけでお月見にでも行きませんか？

なんでこの時期にお月見なんだよ！

いやいや、実はこの時期は空気が澄んでいてお月見にもってこいなんですよ。
でも急に行くと山賊に襲われるかもしれないのでちょっと練習しましょうか。

襲われるわけねえだろ！
でもまあお前が練習したいっていうんじゃ仕方ないな。

ではさっそくやっていきましょうか。

はいはい。

ふー、もう結構歩きましたね、目的地まではあと少しでしょうか。

お月見なら家でもできるだろ、なんでわざわざこんなとこまで歩いてくるんだよ。

まあまあ、こういうときは雰囲気が大事じゃないですか。

雰囲気ねぇ…
確かにたまにはこういうのも悪くないけどさ。
言われたとおり空気は澄んでておいしいし。

まあ、この雨じゃ雰囲気も何もないんですけどね（笑）

もっと早く言おうよ！？
俺もうずぶ濡れだよ？
ていうか雨の日に月見になんか行くわけないだろ！

じゃあ晴れっていうことにしますか？

当たり前だろうが。

ふー、もう結構歩きましたね。
この辺りでお月見でもしましょうか。

そうだな、こんなに綺麗な月が見られるんならここまで歩いてきた甲斐があるってもんだ。

ハハハお前何言ってんだまだ昼の２時だぜ？

だからさ、さっきからその「見ればわかる」系やめろよ！？
こっちはお前の茶番につき合ってやってんだぞ！？
月見はちゃんと出来たていでお願いしますよ！

いやー、綺麗な月ですねー！

わざわざここまで来た甲斐があるな。
空気もおいしいし。

見てくださいよアレ、ウサギがモチをついてるように見えますよ！

そうか？俺には仲間とモチを取り合ってるように見えるけどな。

何言ってるんですか、モチなんてあるわけないでしょう。
ウサギのモチつきは空の臼を杵でつくヤンデレの象徴ですよ？

いつからそんな設定が出来たんだよ！？

確か平安時代くらいからですね。

そんな時代にヤンデレなんてジャンルねえから！

確かにヤンデレという言葉はありませんでしたけど、そういう行為自体はあったんですよ。
ほら、枕草子はブログの元祖みたいなことですよ！

全然納得できないけどまあお前がそこまで言うんならそういうことにしてやらなくもないが。

物わかりがよくて助かりますね！
そんなあなたにはこのお団子をプレゼントします！

お、いいねー月見と言えばこれだよな。
じゃあ早速一つ…うん、なかなか、でこれ何の団子？

さあ？

さあ？じゃねえよ。
そこは何か言っとかないとネタとして成立しないだろうが！

だってこの暗い中さっき適当に取ってきた草で作ったんだから、
そんなのわかるわけないじゃないか！

何急に怒ってるんだよ！
怒りたいのはこっちですよ！？

なんだと！さっきから黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって！
テメェ表出ろや！

ここが表だよ！

なんでこんなとこにいんだよ！？

お前が月見に連れ出したからだろ！

この雨の中をか！？

いい加減にしろ！

どうも、ありがとうございました！

て言うか何これ、漫才やる気なんかなかったんだけど？

まあ成り行きというものがありますから、今回は仕方ないですね。

じゃあ、いまいち受けなかったとしても？

仕方ないですね。

捨閉

日常へのアンチテーゼとして用いられる幻想的主人公は過去を持たず孤独。

つい先程からの存在に相応しい不敵な表情を強制され理想の時空間に配置される狂気。

何処かからやってきて何処かへと向かっていく一方通行の物語。

空の上から手を伸ばして駒を掴むように拾い上げたことを歓迎する偶像。

外界からの介入無しにはその一挙手一投足すらも為し得ない存在への信仰。

創造主の代弁者としての役割を放棄した者達が招いた非生産的新時代の遺物。

握り潰した物が異なる存在を形成した架空の芸術を祀り上げる本能的な堕落。

朽ちた世界の中で夢を持ち謳われる通りの努力を賛美される者は驚くほどに少数。

望まれながらにして望まれぬ独自の思想構築と繰り返される定石への非難。

同じ使命を持つ新たな弾の装填を終え次なる英雄が産声を上げるまでの猶予は刹那。